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誰かがいる 誰かがいる 誰かがいる:ほしのあきら+ 横溝千夏+ 鈴木宏忠

誰かがいる 誰かがいる 誰かがいる ほしのあきら+横溝千夏+鈴木宏忠/2011/8mm/カラー/25分 曼荼羅のように、映像・音響作家の死生観の連なりです。小さな無意味無常が大きな集合体になったときそれはひとつの生命体のような動きを持って現れる。生まれて、死ぬ、無限の時間と共に。 ほしのあきら 1948年生まれ。多摩美術大学教授。上映集団ハイロメンバー。和太鼓作曲・奏者。今や消えつつある8mmカメラで映像制作、同じくデジタル化する現代にカセットテープを愛用する横溝とユニットを結成して活動中。 横溝千夏 1980年東京生まれ。多摩美術大学卒。紅茶とハーブの会社に勤める会社員、傍ら映像に関わる音響制作模索中。 Twitter:http://twitter.com/giovanni6700 facebook:http://www.facebook.com/profile.php?id=100001311567094 鈴木宏忠 アート・ディレクター/グラフィック・デザイナー。1969年。東京都北区のおふろ屋(現在は駐車場)に長男として、生れる。東京映像芸術学院卒業。 上映日 Cプログラム 東京パークタワーホール:5月1日(日)14:00 東京パークタワーホール:5月6日(金)16:30 京都:6月6日(月)14:00 、福岡:6月2日(木)14:00 、名古屋:6月17日(金)17:00


FANTÔME:太田 曜

FANTÔME 太田曜/2011/16ミリ/カラー/8分 2009年横浜で行れた個展で美術家原口典之が制作した『ファントム』は、今は白州の栗林の中の格納庫に納められている。格納庫が作られていた2010年の夏、『ファントム』は畑に置かれていた。八ヶ岳、南アルプスの山、そして空と流れる雲、『ファントム』の銀色の金属の表面を焦がす太陽、コマ撮りで撮影されたフィルムに残っているものは幻なのだろうか。目の前に、カメラの前にあった筈の『ファントム』を含む情景も、時間経過も、幻だったのだろうか。 太田曜 1953年東京生まれ、パリ第8大学映画科でギィ・フィマン、クローディーヌ・エジックマンから実験映画を、シュテーデル美術大学(フランクフルト)でペーター・クーベルカから実験映画と料理を学ぶ。1997年からは日本と主にフランスとの間で実験映画を通しての交流活動も行う。 作家HP:http://www.tokyo100.com/ota/ 上映日 Cプログラム 東東京パークタワーホール:5月1日(日)14:00 東京パークタワーホール:5月6日(金)16:30 京都:6月6日(月)14:00 、福岡:6月2日(木)14:00 、名古屋:6月17日(金)17:00


風の精:辻直之

風の精 辻直之/2009/16mm/白黒/6分 音響・音楽・作曲・演奏:高梨麻紀子 空の高いところを吹く風、「風の精」は山あいの小さな丘で遊ぶ赤ん坊を見つけて、舞い降りた。彼は赤ん坊を抱いて天高く飛び上がり、空の世界の小さな冒険をはじめる… 木炭画アニメ、ベースギターサウンド。紙に木炭で描いて1/8秒分撮影、前の画を少し消してまた描いて撮影、を繰り返して制作。作りながらストーリーを考え、音は画にあわせて弾いてもらった。鴻池朋子さんのアニメ作品「mimio-The last day of winter」(1998)のような作品を目指した。 辻直之 1972年静岡県静岡市生まれ。東京造形大学彫刻コース卒業。同大学で木船徳光氏からアニメーションを習い、かわなかのぶひろ氏らから実験映画の洗礼を受ける。主な作品 『夜の掟』、『闇を見つめる羽根』、『3つの雲』、『影の子供』、『エンゼル』。定期上映会『かわなかのぶひろ 映像の地下水脈』のチラシを担当。アーツカレッジヨコハマ講師。 上映日 Cプログラム 東東京パークタワーホール:5月1日(日)14:00 東京パークタワーホール:5月6日(金)16:30 京都:6月6日(月)14:00 、福岡:6月2日(木)14:00 、名古屋:6月17日(金)17:00


EDEN:磯部真也

EDEN 磯部真也/2011/16ミリ/カラー/15分 スタッフ:伊藤らん、大谷理仁、青木岳明、深串大樹 岩手県八幡平市にある巨大廃墟、旧松尾鉱山跡。かつてその場所は「雲上の楽園」と呼ばれ、一万人の暮らしがあった。十数棟の鉄筋コンクリートの廃墟はゆっくりと朽ち果てながら、それでも未だあり続けている。この作品ではその場所にある無常と永遠という相反する時間を映像化しようと試みました。(I.S.)    かつては地上の楽園として繁栄しただろう廃墟の巨大団地。そのとある一室、古いテープレコーダーから歌が流れ、灰皿には吸いかけの煙草。ティーカップに注がれた紅茶はまだ暖かい…。作者は執拗に朽ちた建築物を徘徊する。季節が過ぎ、豪雪に埋もれてもなおカメラは廻る。生活の消えた場所から物語を紡ぎだす祈りのドラマ。 磯部真也 1982年生まれ。神奈川県出身。2007年東京造形大学大学院卒業。 2009年イメージフォーラム映像研究所に入り卒業制作として『EDEN』を制作。 上映日 Cプログラム 東京パークタワーホール:5月1日(日)14:00 東京パークタワーホール:5月6日(金)16:30 京都:6月6日(月)14:00 、福岡:6月2日(木)14:00 名古屋:6月17日(金)17:00 横浜プログラム3 横浜:6月10日(金)16:30


内なるこども:田中愛美

内なるこども 田中愛美/2010/8ミリ/カラー/18分 出演:霍見ふみや わたしは自身の心臓や生殖器官を意識したことがない。きっとわたしの体内は空洞で、人格も持たない複数の【わたし】が居場所を探して彷徨っている。体内では【わたし】という一人称を複数の【わたし】が使う。わたしが【わたし】でなくなると、【あなた】は体外へ排出される。生命の円環。(T.M.) 愛でるようにクローズアップされた観覧車。少女が無心にブランコをリボンで飾る。少女のお腹には真珠の発疹が浮き上がる。大草原に浮かぶゴンドラ、霧の中のバレリーナ。羅列されたイメージはどれも儚くて懐かしい。理解し難い外の世界から身を守るかのように、世界に装飾を施す。8ミリフィルムの荒い粒子が効果的な映像詩。 田中愛美 1989年2月8日生まれ。17才からビデオ作品を制作し、19才で8ミリフィルムカメラに出会いフィルム作品を制作し始める。『内なるこども』は8ミリフィルム作品第4作品目。女性や構造をテーマに映画を撮り続けている。『スイソウ』『その日観覧車は自殺する』『囮GONGE』など。 上映日 Cプログラム 東京パークタワーホール:5月1日(日)14:00 東京パークタワーホール:5月6日(金)16:30 京都:6月6日(月)14:00 、福岡:6月2日(木)14:00 名古屋:6月17日(金)17:00 横浜プログラム3 横浜:6月10日(金)16:30