F -プログラム
invain:田中廣太郎

invain 田中廣太郎/2011/ビデオ/カラー/15分 “いない”という不在の物語。 “ない”という消失の物語。 “いた”という存在の物語。 “ある”ことから生じる物語。 田中廣太郎 1979年東京生まれ。作品は国内外のフェスティバル、イベントで多数上映、紹介されている。『Kaizer』がイメージフォーラム・フェスティバル2007で奨励賞受賞。他に『Mornin’』、『Varfix』など。 作家HP:http://kotarotanaka.net facebook:http://www.facebook.com/ktnet 上映日 Fプログラム 東京パークタワーホール:5月2日(月)16:30 東京パークタワーホール:5月5日(木)19:00 京都:6月8日(水)14:00 、福岡:6月2日(木)16:20 、名古屋:6月16日(木)14:30


APARTNESS:五十嵐耕平

APARTNESS 五十嵐耕平/2010/ビデオ/カラー/25分 出演:青木沙織 五十嵐耕平 スタッフ:日下部隆太、大野隆介、豊田知香、 稲葉雄介、大坂悠、高柳綾佳、片寄弥生 音楽: Sleepy Lemon (Urawa Hideki) 既に過ぎ去ってしまった個別の時間、感情は、その只中では饒舌にああでもない、こうでもないと語り、引き裂かれ、分離し、相容れない感情に振り回され、混沌として語られざる物語になっていく。そしてこの、”かつての饒舌な日々”こそが沈黙と呼ばれるものだろうし、しかしその沈黙が唯一、もう断絶して決して戻る事のないものを、それでもなんとか繋ぎ止めようとする力にも思える。(I.K.) アパートの一室で同棲する男女。その会話の内容から二人の別れが近いことを知る。部屋が狭い物理的な条件も手伝って、スタッフがとらえる映像は終始キャストと接近している。その極端な密着性と一見ありふれているようで周到に用意された日常会話が、見る側をリアリティの極みに誘い込んだ。こんなに近いのに、なぜ別離があるのかと。 五十嵐耕平 1983年静岡県生まれ。 東京造形大学の映画専攻に進学し、在学3年次に制作した初長編映画『夜来風雨の声』(やらいふううのこえ)が、cinema digital seoul 2008 film festivalのコンペティション部門に出品され韓国批評家賞を受賞するなど、その後いくつかの映画祭で上映されている。 作家HP:http://igarashikohei.tumblr.com/ Twitter:http://twitter.com/#!/igakoh 上映日 Fプログラム 東京パークタワーホール:5月2日(月)16:30 東京パークタワーホール:5月5日(木)19:00 京都:6月8日(水)14:00 、福岡:6月2日(木)16:20 名古屋:6月16日(木)14:30 横浜プログラム1 横浜:6月10日(金)12:00


セックスと長野とイルカ:酒井一樹

セックスと長野とイルカ 酒井一樹/2010/ビデオ/カラー/19分 出演:遠藤麻衣、河内尚子、渡辺万莉菜 “やみにきらめくおまえの光 どこからくるのか わたしは知らない ちかいとも見え とおいとも見える おまえの名をわたしは知らない たとえおまえがなんであれ ひかれ ひかれ 小さな星よ!” これはアイルランドの童謡を引用したミヒャエル・エンデの「モモ」からの二重引用ですが、わりといつもこんな事を考えています。この作品を撮っている時も考えていました。人の中に潜んでいる微かな光のようなものを感じて頂けたら幸いです。(S.K.) お腹の中にイルカがいる夢をみた女。長野の山奥で、熊に怯えて暮らした少女時代を語る女。恋人に試みようとした”ある行為”を告白する女。プライベートな空間で淡々と語られる3つの独白で構成されたドラマ。心理的な警戒距離の内側で、長回しで聞き手に徹するカメラ。ソフトフォーカスでより一層親密な空気を演出する。 酒井一樹 1988年2月4日生まれ、東京都多摩市出身。東京藝術大学油画科版画専攻修士1年。現在、主に映像と版画を表現媒体として作品を制作している。 Twitter:http://twitter.com/takizawa2kazuki facebook:http://www.facebook.com/profile.php?id=100002159710808 上映日 Fプログラム 東京パークタワーホール:5月2日(月)16:30 東京パークタワーホール:5月5日(木)19:00 京都:6月8日(水)14:00 、福岡:6月2日(木)16:20 名古屋:6月16日(木)14:30 横浜プログラム2 横浜:6月10日(金)14:10


冬を混ぜて庭:畑純平

冬を混ぜて庭 畑純平/2010/ビデオ/カラー/31分 出演:荻原彩、長谷川紗綾 、吉田詩子、大矢雄嗣、島村朋実 時間も空間も人の記憶も、あたりまえのように従いさえしなければ、たゆたう水のような存在に思える。それをかき混ぜると映像の中だけの「庭」が立ち現れ、時々その目眩のするような庭を訪れたくなる。(H.J.) 紛失した読みかけの文庫本を友人と探しまわる。大学のキャンバスの一角を巡回するが、いつしか時間の迷宮に遭遇。何が時の切れ目か、どこで特定のゾーンに踏み入れたか、30分間長回しのワンショットの展開の中でそれを探すのは観客の仕事である。特殊効果を使わず、ごく日常的な人物の振るまいがかえってミステリアスな効果をあげる。 畑純平 1982年、京都府京都市生まれ。武蔵野美術大学映像学科に入学し、写真、アニメ、ドラマなど映像を幅広く学ぶ。現在、娯楽とアートの中間に位置する映像作品を模索している。 Twitter:http://twitter.com/HtJump 上映日 Fプログラム 東京パークタワーホール:5月2日(月)16:30 東京パークタワーホール:5月5日(木)19:00 京都:6月8日(水)14:00 、福岡:6月2日(木)16:20 名古屋:6月16日(木)14:30 横浜プログラム4 横浜:6月10日(金)19:00


蛇が泣く:青柳清美

蛇が泣く 青柳清美/2010/ビデオ/カラー/5分 制作:青柳清美 草むらで女の子が蛇に出会う。ぎょっとしつつも、蛇の艶かしさに惹かれた女の子は、やがて蛇を愛しはじめる… 阿部定事件から着想。ありふれていないようで、ありふれた、愛。(A.K.) 野原に佇む少女の元に、一匹の蛇が近づく。赤くヌラヌラした身体をくねらせて少女にまとわりつくが、少女はそれを受け入れた。少女の愛に呼応するかのように、蛇は泣く。草原は激しい風にあおられ、衝撃の結末を迎える。精密な人形で複雑な感情を現した立体アニメーション。阿部定の有名な発言が効果的にインサートされる。 青柳清美 ちいさな学校卒業。2009年「嘘すぎる」イメージフォーラムフェスティバル招待(ほしのあきら、横溝千夏との共作)、2010年「蛇が泣く」Ask?映像祭 入賞、調布映画祭 入選。 Twitter:http://twitter.com/meeiimeei 上映日 Fプログラム 東京パークタワーホール:5月2日(月)16:30 東京パークタワーホール:5月5日(木)19:00 京都:6月8日(水)14:00 、福岡:6月2日(木)16:20 名古屋:6月16日(木)14:30 横浜プログラム1 横浜:6月10日(金)12:00