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“記憶のマチエール#3”<デ・サイン22 > :ビジュアル・ブレインズ(風間正+ 大津はつね)/

“記憶のマチエール#3”< Dé-Sign22> ビジュアル・ブレインズ(風間 正+大津はつね)/2011/ビデオ/カラー/17分 カメラ:大津はつね、大津伴絵、田中綾子 出演:信太正好、林口春次、黒田オサム 音楽:クリストフ・シャルル 協力:平山誠 平成元年から毎年制作を続けているデ・サイン(脱記号)シリーズの22作目。今回は、林口春次氏(精神カウンセラー)、信太正好氏(元・陸軍大尉)、黒田オサム氏(パフォーマー)、という立場の全く異なる男性3名の方に、それぞれの戦争体験を語って頂いた。彼らの封印された戦時下の鮮烈な記憶が、今蘇る。3人の<記憶のマチエール>の差異から、我々は何を見るのだろうか。 ビジュアル・ブレインズ(風間 正+大津はつね) 1981年、TV制作会社テレフォース在籍中、Visual Brainsを結成、映像作家として活動を開始する。マルチメディアを駆使した作品を発表する一方、ディレクターとして様々なジャンルの映像制作業務を数多く手掛ける。現在は、明星大 (風間)、東京工芸大 (大津)や武蔵美大などで教鞭をとる。近著に『現代映像芸術論(出版文化研究会2007) 』(風間)がある。日本映像学会理事。 作家HP:http://www.visualbrains.com/ facebook:http://www.facebook.com/profile.php?ref=name&id=100000578259251 上映日 Gプログラム 東京パークタワーホール:5月2日(月)11:30 東京パークタワーホール:5月5日(木)16:30 京都:6月7日(火)14:00 、福岡:6月2日(木)18:40 、名古屋:6月15日(水)14:30


Que voz feio(醜い声):山本良浩

山本良浩/2011/ビデオ/白黒/8分 出演:小安雪子、小安悦子 イメージ、音、文字からなる意味解釈と知覚体験。映画はレベルを異にする認識の多重体である。継時的なそれを一つに統合するのは映画を見ているそれぞれの「私」だ。映画の内容および、それがどのように創られ、どのように見られるのか、といった映画を見る体験の総体に私は興味を持っており、観客に通常の映画を見るような画一化されたありかたではなく、多重的で、見るたびに「私」が変化するような認識を与えたいと考えている。(Y.Y.) 双子の女性が別々の場所にいる。柔らかな物腰で、幼少期のある事件を語りだす。鑑賞者は2画面の映像、音声、字幕を同時にうけとり、そこに微妙な差異がある事に徐々に気づく。片方に注視すると他方が疎かになり、双子の記憶と同様に、細部が混ざり曖昧になる。時間、話者、字幕など様々なレベルでの「差」を体験する映画。 山本良浩 1981年、千葉県柏市生まれ。武蔵野美術大学映像学科卒業。東京芸術大学先端芸術表現専攻修士課程在籍。イメージ、音、文字、展示形式など、映像を「見る」という行為を異なる認識の多重体と捉えて、短編映像作品とインスタレーションを制作している。 上映日 Gプログラム 東京パークタワーホール:5月2日(月)11:30 東京パークタワーホール:5月5日(木)16:30 京都:6月7日(火)14:00 、福岡:6月2日(木)18:40 名古屋:6月15日(水)14:30 横浜プログラム2 横浜:6月10日(金)14:10


あめやさめ:タケヒロ雄太

あめやさめ タケヒロ 雄太/2010/ビデオ/カラー/70分 スタッフ・撮影協力:田中愛美 作詞・作曲:misa 2010年1月、じいちゃんが抗癌剤の治療をやめた。人の生き様と死に様、それは滴れ落ちた雨粒の様に、静かに一番安らげるところまで流れていってしまう。同じ11月3日に生まれた私とじいちゃんの、一歩ずつ、強く真っすぐに向き合う時間。(T.Y.) 祖父と同じ誕生日の作者が末期ガンを患う祖父の最期と向かい合うドキュメンタリー。山間の佇まいや夕景などの素晴らしい風景ショットに、ナレーションとともに挿入される雨や水の滴り。そこに人生の流れを象徴的に描きながら、此岸と彼岸を見つめる哀感を帯びた世界が展開する。生とは何だろうか、家族とは何だろうか。 タケヒロ 雄太 1982年生まれ 元テニスコーチ、元寿司屋、元留学生。『過日』・『Like a Drop Rain』・『SEE SEA SAW』など、エクスペリメンタルなフィルム作品を海外で発表してきた。 上映日 Gプログラム 東京パークタワーホール:5月2日(月)11:30 東京パークタワーホール:5月5日(木)16:30 京都:6月7日(火)14:00 、福岡:6月2日(木)18:40 名古屋:6月15日(水)14:30 横浜プログラム3 横浜:6月10日(金)16:30


待ち合わせ:白玖欣宏+平岡佐知子

待ち合わせ 白玖欣宏+平岡佐知子/2011/ビデオ/カラー/3分 出演:川村瑠璃 整音:堀修生 協力:清水薫、高澤ナホ、谷端実、古澤龍、村上雄大 人の体に焦点をあて、シルエットで表現し、画面内の情報量を体の情報とレイヤー情報、音声情報しか与えない様にする事により、視聴者の奥行き知覚、遮蔽関係といった特有の視覚認識、更には視聴者の各々の自由な解釈での、空間・背景・色の補完を促す事を狙った。実際に友人と落ち合う迄の「待ち合わせ」の模様を記録した動画と音声素材を基に、友人が発した言葉のみを「ロトスコープ」を用い、画面上に抽出するという手法によって制作した作品。「群」から「個」を浮かび上がらせたかった。(H.Y. + H. S.) 人間は視覚的特徴をパターンで認識している。では実際に、ある部分を抽出してみたら世界はどう映るのか。渋谷駅前スクランブル交差点で試みてみよう。電話で逐一描写された服装の該当部分を、リアルタイムで拾い出し、切り抜き、白い画面に黒で位置と数に変換する! 気の遠くなる作業で人間の「当たり前」を再現する試み。 白玖欣宏+平岡佐知子 東京藝術大学大学院 映像研究科 修了(白玖)。武蔵野美術大学大学院 造形研究科 在学(平岡)。2008年より共同でデザイン制作を開始。「イメージフォーラム・フェスティバル 2009」入選、「ロッテルダム国際映画祭 2010」、「香港国際映画祭 2010」正式招待、「2010 ASK?映像祭」ASK?賞、「BACA-JA 2010」優秀作、「第14回 調布ショートフィルム・コンペティション」入選、「シンセダイ・シネマ・フェスティバル 2011」正式招待等を果たす。 facebook(白玖):http://ja-jp.facebook.com/people/Yoshihiro-Haku/100001467757435 facebook(平岡):http://ja-jp.facebook.com/people/Sachiko-Hiraoka/100002038936009 上映日 Gプログラム 東京パークタワーホール:5月2日(月)11:30 東京パークタワーホール:5月5日(木)16:30 京都:6月7日(火)14:00 、福岡:6月2日(木)18:40 名古屋:6月15日(水)14:30 横浜プログラム1 横浜:6月10日(金)12:00