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イメージフォーラム・フェスティバル2011は6/19に会期を終了しました。 各会場の「ジャパン・トゥモロウ」観客賞は下記の通りです。   東京(パークタワーホール):「ホリデイ」平野遼 京都(京都シネマ):「THE 梅屋商店」渡辺亮 福岡(福岡市総合図書館):「EDEN」磯部真也 横浜(横浜美術館):「EDEN」磯部真也 名古屋(愛知芸術文化センター):「ホリデイ」平野遼   受賞者には賞状とデジタルカメラ「ルミックス」(提供:パナソニック株式会社)が贈られます。   入賞作品一覧はこちら    


大賞作家インタビュー 『THE 梅屋商店』 渡辺亮   –大賞おめでとうございます。大勢の観客の前で作品が上映されていかがでしたか? ありがとうございます。(東京会場の)パークタワーホールは 大画面だし音もいいし大勢の前だし、まずはとにかく緊張しました。 また、同じEプログラムの作家の方々がすごい顔ぶれだったので 一緒に上映されたこと自体が嬉しかったです。   –『THE 梅屋商店』は初作品ということですが、映像作品を作ろうと思ったきっかけはなんですか? きっかけというきっかけは特にないのですが、 自分で作品を作ってみたいと昔から思っていて、学校行事や旅行で、なぜかカメラ係を任せられることが多く、漠然と映像かな~と。通っている大学が渋谷だったので、渋谷付近の映像学校を探していたら、イメージフォーラム映像研究所を見つけて、映像制作未経験でも大丈夫だと思い入学を決めました。 イメージフォーラム映像研究所の最初の授業で『SPACY』(伊藤高志/1981)と『アートマン』(松本俊夫/1975)を観て、うわぁ、こういうのあるんだ! とびっくりして…。 それから松本俊夫さん、伊藤高志さんの作品を何回も観て研究していた時期がありました。 伊藤高志さんの『THUNDER』『GHOST』『GRIM』などプロジェクターを使う作品や 松本俊夫さんの『西陣』『色即是空』などが『THE 梅屋商店』のヒントになった作品です。 あとは、ヤン・シュヴァンクマイエルや塚本晋也さんの作品にも影響を受けています。   –なぜ魚加工工場をコマ撮りで撮影しようと思ったのですか? 研究所でコマ撮りの手法を教えてもらい、自分もこういったことをやってみたいと思ったのが始まりです。 そのあとに幼少の記憶が再現できるんじゃないかと思い、作品にしようと決めました。というのは、この魚加工工場は僕の実家なんです。幼少の頃から工場で手伝いをしたり、また、誰もいない夜の工場でボール遊びをしたりしていました。 その頃の記憶を辿ると、工場全体から魚の怨念みたいなものを感じていて、夜は機械や台車やフォークリフトが動いているという不思議な感覚がありました。その頃のイメージを視覚化するためにコマ撮りという手法がつかえるんじゃないかと。   –撮影は大変だったとか。 フォークリフトは初めて操縦したので、苦労しました。でもだんだん慣れてきて最終的には自由自在に操縦出来るようになりました。 大人になっても夜の工場は不気味で怖かったです。急に冷凍庫などの機械の音がなったりするのでびくびくしながら撮影してました。なのでイヤホンをつけて明るい曲を聴きながら撮影したりもしました。   –映画のサウンドがリズミカルで楽しい雰囲気になったのはそういうことが理由なんですか? もしかしたらそうなのかも知れないですが(笑)、幼少の頃のただ怖いだけではない不思議な感覚を再現したかったんで、ホラーのイメージだけではなく、少しコミカルな動きの要素も取り入れたかったんです。それでリズムのある音が必要になった。   –作品タイトルもどこかコミカルですよね。 梅屋商店は屋号です。 工場の看板に梅屋商店の前に「サ」とういう文字があるんですが、 このサは、梅屋商店の別名みたいなもので、各水産加工業者についているものです。 梅屋商店の創始者である曾祖父の名前が佐次郎だからサになったらしいです。「サ 梅屋商店」をもじって『THE 梅屋商店』というタイトルにしました。   –ご家族や工場の方がご覧になったときの反応は? 従業員にはまだ見せていないです。親にも途中の段階では見せていますが、完成したものはまだです。 反応は微妙でした。なんだこれ? みたいな(笑) いつか工場で上映会しなくちゃいけないのかもしれません。   2011.5.27 『THE 梅屋商店』作品ページはこちら  


五島一浩の3Dビデオ・インスタレーション『東京浮絵百景』が、東京会場の大反響を受け、急遽名古屋で展示されることが決定しました! イメージフォーラム・フェスティバル2011名古屋は6月15日(水)〜19日(日)、愛知芸術文化センターで開催します。


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本日6月1日より5日まで福岡市総合図書館でイメージフォーラム・フェスティバル2011を開催します! スケジュールはこちら


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イメージフォーラム・フェスティバル2011 「ジャパン・トゥモロウ」審査総評 最終審査に残った24作品は、いずれもレベルが高く、大変見応えがありました。それぞれの作品に評価する点があり、審査は簡単ではありませんでした。結果的にこのような入賞結果となりましたが、飛びぬけた作品による結果というよりは、序列をつけるのが難しく、僅差での結果です。 大賞の『THE 梅屋商店』は、構想力、実験性に優れ、生活空間に根付いた映像世界の構築が高く評価されました。寺山修司賞の『遣取』は、常に驚きを画面の中に持続させ、静かな展開ながら挑戦的である点が高く評価されました。優秀賞の『EDEN』は、作品制作のデジタル化が進む中、フィルムの粒状性の微妙な質感を生かし、圧倒的な風景を切り取った点が高く評価されました。優秀賞の『狐火』は、日本の文化的な記憶を喚起し、観客の想像力を刺激する点が高く評価されました。優秀賞の『17歳』は、完成度としては粗削りではありますが、若い息吹に満ちたパワフルな存在感が魅力的で、その点が高く評価されました。以上が受賞理由です。 「いずれもレベルが高く、審査は簡単ではなかった」という総括はよくありがちなコメントで、実際にはそうは言ってもそうでないことの方が多いのですが、今回は本当に順位をつけるのがむずかしく、かなりのレベルに達している中での、三人の審査員の一致した結果でした。今回の最終審査に残った24作品の監督、作者の方々はみな素晴らしい才能を持っていると思います。今後も映画制作を続けていかれることを楽しみにしています。   2011年「ジャパン・トゥモロウ」審査員 市山尚三 奥山順市 村山匡一郎     入賞作品一覧はこちら      


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イメージフォーラム・フェスティバル2011「ジャパン・トゥモロウ」には、全国から436作品の応募がありました。そのうち24作品がノミネート上映されたわけですが、ギリギリのところで惜しくも選に漏れた優秀な作品をイメージフォーラム・シネマテークで上映いたします。「ヤング・パースペクティヴ2011」と題されたこの特集上映は、次世代を担う若手映像作家のショーケースでもあります。 詳細はこちら    


「イメージフォーラム・フェスティバル2011」の一般公募部門「ジャパン・トゥモロウ」の授賞式が、東京開催最終日の5 月8 日、同会場において行なわれ、入賞5 作品と観客賞1作品が下記の通り発表され、各賞が贈呈されました。   大賞 :「THE 梅屋商店」渡辺亮 寺山修司賞 :「遣取」小室萌佳 優秀賞 :「EDEN」磯部真也 優秀賞 :「17 歳」佐々木優 優秀賞 :「狐火」土屋由貴 観客賞(東京会場):「ホリデイ」平野遼   審査総評はこちら   本年度の最終審査員(50音順)は、市山尚三氏(映画プロデューサー)、奥山順市氏(映像作家)、村山匡一郎氏(映像研究者)の三名でした。 なお、今後の「イメージフォーラム・フェスティバル2011」の開催日程は、以下の通りで、観客賞は各会場において贈呈されます。   福岡:20011年6月1日(水)~5日(日)福岡市総合図書館 京都:2011年6月4日(土)~10日(金)京都シネマ 横浜:2011年6月10日(金)・11日(土)横浜美術館 名古屋:2011年6月15日(水)~19日(日)愛知芸術文化センター      


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読売新聞夕刊(4月22日付)で紹介されました! 朝日新聞夕刊(4月22日付)で紹介されました! http://www.asahi.com/showbiz/movie/TKY201104220350.html 産經新聞(4月15日付)で紹介されました! http://sankei.jp.msn.com/life/news/110415/art11041507260001-n1.htm 毎日新聞夕刊(4月14日付)で紹介されました! http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20110414dde012200060000c.html


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イメージフォーラム・フェスティバル2011のサイトを公開いたしました!


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イメージフォーラムでは、4月29日から5月8日まで開催する「イメージフォーラム・フェスティバル2011」のボランティアスタッフを募集します。 この映画祭は今年で25回目を迎え、実験的な映像アートの映画祭としては日本最大のものです。 ここでしか見られない国内外の映像作品が多数上映される他、第一線で活躍する映像作家も来場します。 ぜひご参加ください。 詳しくはコチラ>http://www.imageforum.co.jp/staff