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ステンプル・パス:ジェームス・ベニング
ステンプル・パス:ジェームス・ベニング

ステンプル・パス
ジェームス・ベニング/2012/デジタル/カラー/123分


1970年代から90年代にかけて大学の研究者や、航空会社に爆発物を送りつけ、アメリカを震撼させた反産業社会のテロリスト、テッド・カジンスキー(ユナボマー)。数学者として非常に優秀だった彼は、ある日大学を辞め、山奥で自給自足の生活に入った。風景映画の巨匠ジェームス・ベニングは、カジンスキーが生活していた小屋のレプリカをカリフォルニア山中に建て、その場所の四季を捉えた4つのショットでこの『ステンプル・パス』という長編映画にした。サウンドトラックはカジンスキーの残した日記の朗読。リスを狩り、その肉を調理するかたわら、企業に小包爆弾を送り、上空を横切る飛行機に呪詛の言葉を投げかける隠遁者の日々が、ジェームス・ベニングの声を通して立ち上がる。


ジェームス・ベニング
1942年、アメリカ・ウィスコンシン州ミルウォーキー生まれ。大学で野球奨学生として数学を学ぶ。70年代の初めに映画を作り始め、現代はカリフォルニア芸術大学で映画製作を教える。『PR』(07)を始め、数多くの作品をイメージフォーラム・フェスティバルで上映している。主な作品:『11×14』(77)、『ワンウェイ・ブギウギ』(77)、『ランドスケープ・スーサイド』(86)


上映日

Pプログラム
東京シアター・イメージフォーラム:5月2日(木)21:10
東京パークタワーホール:5月3日(金)18:45
京都:5月19日(日)16:30



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