C-プログラム
フィルム石磨きフィルム石置き去り:鈴木余位
フィルム石磨きフィルム石置き去り:鈴木余位

フィルム石磨きフィルム石置き去り
鈴木余位/2012/8ミリ、16ミリ、35ミリ


映画はサヨナラと似ています。この映画石は、サヨナラの手をバッと握って押しとどめ、常しえの出逢いの手に変えてしまいます。私がいなくてもびくともしないつよくぴかぴかな石をつくりたかった。そして、見事に置き去りたい。それができれば、フィルムではなく私が映画です。(S.Y.)

8ミリや16ミリ、あるいは35ミリなどで撮影されたさまざまなファウンド・フッテージを固めた黒い大きな球体。そのフィルム石をインスタレーションの核として、作者が薄版に刻んだ詩を朗読するパフォーマンスがそれを膨らます。フィルムの時代が終焉し、デジタルが覆いつつある現在、フィルムへの作者の思いと共にフィルムの再考を刺激する。


鈴木余位
栃木県烏山町生まれ。多摩美術大学在学中、『はながないたらパリがくる』でぴあフィルムフェスティバル審査員特別賞受賞。語り書き継がれたもの、その発生構造の可視・可聴化。そして、私物化を。言葉を裸にする映画を求めてきた。近年は、自身の表現の出自でもある「詩」と、「映画」の交感の坩堝へ歩きはじめている。


上映日

Cプログラム
東京パークタワーホール:4月30日(火)13:45
東京パークタワーホール:5月3日(金)13:45
京 都:5月21日(火)14:00
福 岡:6月5日(水) 16:20
名古屋:6月12日(水)16:30



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