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死んだ少年:ドナルド・リチー
死んだ少年:ドナルド・リチー

死んだ少年
ドナルド・リチー(1967/16ミリ/13分)


高橋睦郎の同名の詩によってインスパイアされ、エロスとタナトスの一元性を見事に映像化した。「映画化された詩として、この映画はもはやある特定の死んだ少年を語ってはいない。全ての少年は死んでいる。何故なら詩人は死んでいるからである。(詩を書くのは彼であり、死ぬのも彼だ)。そして映画は、彼の死んだ過去と、彼の生きた、肯定された未来について語っている」。(D・リチー)


ドナルド・リチー
1924年、アメリカ合衆国オハイオ州に生まれる。少年期より映画に関心を持ち、41年には最初の8ミリ作品を制作。第二次大戦直後の46年に来日し、スター・アンド・ストライプ紙の映画評を47年から49年まで担当、その後ジャパン・タイムズ紙の映画評を続けた。また、61年にカンヌ国際映画祭での溝口健二の回顧上映に協力して以来、欧米への日本映画の紹介に尽力し、「小津安二郎の美学」「黒沢明の映画」など日本映画に関する多くの研究書を著している。68年から73年じゃニューヨーク近代美術館の映画部長を務め、実験映画を含む日本映画の大規模上映展を実現した。
一方、8ミリや16ミリなどでの個人映画、実験映画の制作も続け、64年には飯村隆彦、大林宣彦らで結成した<フィルム・アンデパンダン>の活動に参加、胎動期にあった日本の実験映画界をリードした。2013年2月19日没。


上映日

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東京パークタワーホール:4月29日(月)11:15
東京パークタワーホール:5月2日(木)18:45
京都:5月23日(木)16:30



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