Waiter
2013 / デジタル / カラー / 8分 / 「ジャパン・トゥモロウ」優秀賞受賞
期待は失望に変わった。深層心理は終末に近い。ウエイターは仕事を終え、夜の街へ繰り出す。毎日続く終わりの無い悪夢のような現実によって、膨れてしまった頭を揺らし、酩酊する。それでも彼の期待は消え去ることはなく、むしろより強く何かを求め、すがろうとする。その夜彼を待っていたものとは。(T.R.)
waitは待っていること、待ち受けることである。彼は何を待っているんだろうか。
一見すると黒々とした印象、それは何かへの黒々とした批判を持っているからに違いない。時の権力への異議じゃ、あるいはままならぬ思い、どうにもならない自らの現実に対するいら立ちか。どちらにしても彼が手にしているのは強い意志だ。これは原発への批判かもしれない。
山田遼志
2013年多摩美術大学大学院グラフィックデザイン研究領域修了。国内外の映画祭で数多くの上映歴がある。短編アニメーション、ジン、アートブックなどを制作している。2013年度日本の映像作家100人選出。
上映日
東京 パークタワーホール：4/30 13:45、5/5 11:30
京都：5/20 19:00
福岡：6/7 11:00
名古屋：6/21 13:10
横浜：6/28 11:30
