2014 / デジタル / 白黒 / 13分 / 「ジャパン・トゥモロウ」大賞受賞
全編に渡ってモノクロの静止画が粛々と流れる中、1カットにおいて一部のみが動画として動く静止画と動画を同居させた映像。その上に男女の囁くようなモノローグがのせられ、物語が進んで行く。静止画には時間を与え、動画からは時間を奪い、都市の時間、空間を操る。(H.M.)
身体の外から人間の生活を覗く男と、身体の内に別人格を意識する女が「回路」で繋がる。彼らの独白は、モノクロームの日常に憑依して、世界を眺める非人称の「視点」となった。写真で構成された傑作映画『ラ・ジュテ』から半世紀が過ぎて、デジタル・マスキングの効果により動画と静止画が混在する奇妙な世界が生み出された。
1989年、東京都生まれ。早稲田大学川口芸術学校を卒業後、武蔵野芸術大学映像科へ入学。映画を中心に映像を学ぶ。卒業作品として『消失する回路』を制作。
東京 パークタワーホール:4/28 11:30、5/3 16:15
京都:5/19 16:45
福岡:6/5 14:00
名古屋:6/19 14:00