2014 / デジタル / カラー / 36分
愛知芸術文化センター・オリジナル映像作品第22弾。東日本大震災とそれにともなう福島第一原子力発電所の事故により、全住民避難を余儀なくされた福島県双葉町住民の、その後を追う。人間の五感では感知不可能な放射能は、その身体への直接的影響が見えない。このことは、慢性的トラウマ状態となって社会全体を覆ってゆく。
映像作家。東京大学教養学部表象文化論分科卒後、ニューヨークで映画制作を学ぶ。長篇映画『echoes』(01)は仏アノネー国際映画祭で審査員特別賞、観客賞を受賞。第2作『BIG RIVER』(06/主演オダギリジョー/製作オフィス北野)はベルリン映画祭、釜山映画祭でプレミア上映される。またニューヨークと東京で時事問題を扱ったドキュメンタリーの監督も続けており、アルツハイマー病に関するドキュメンタリーで米テリー賞を受賞。初のドキュメンタリー映画『フタバから遠く離れて』(12)は世界各国の映画祭で絶賛され、現在はその続編を制作中。今秋公開予定。『放射能』は、この作品のスピンアウト短編である。
他に、『谷中暮色 (Deep in the Valley)』(09)、『桜並木の満開の下に』(13)など。
東京 パークタワーホール:4/28 13:45、5/4 11:30
京都:5/21 14:30
福岡:6/5 16:20
名古屋:6/18 14:00