ファーブル博士があなたを癒します
2013 / デジタル / 61分（フランス＋ベルギー）
フランドルのアーティスト、ヤン・ファーブルの架空のポートレート。ファーブルの日記や美術・パフォーマンス作品を元に、その想像世界に彼自身を映し出す現代のおとぎ話である。作品中に登場するファーブル自身のアイデンティティは絶え間なく変わり続け、いろいろな変装によって数々の役を演じている。まるで、ひとつ仮面を取っても、その下にはまた違う仮面をかぶっているような存在…。登場人物の女性も複数の顔を持ち、まるで「通り魔」のように、取り憑いた男性を際限なく変容させていく。
ピエール・クーリブフ
パリ在住。映像作家、ヴィジュアル・アーティストとして、領域横断的なプロジェクトを展開している。美術の要素を巧みに取り入れ、アイデンティティの変化がいろいろな物や創作意欲をかきたてるアーティストたちに影響を及ぼす、実験的な物語を紡ぐ作品を発表。映像作品は映画館での上映だけでなく、美術館でもインスタレーション（ビデオ写真）の形に再構成したものを展示しており、また作品は公のコレクションとしても収蔵されている。二重重ね、幻影、変容、迷宮、フィクションとしての現実、あるいは心象の投影といったことをテーマに制作している。作品に、『バルカン・バロック』(99)、『美の戦士たち』(02)、『日常の隙間』(04)、『マグネティック・スペース』(08)など。
上映日
東京 イメージフォーラム：4/28 21:05
東京 パークタワーホール：5/1 16:15
京都：5/23 16:45
名古屋：6/21 11:00
横浜：6/29 11:30
