エストニアの小島のコミューンで共同生活をする男。フィンランド北部の原生林を一人で放浪し、オスロのブラック・メタルのコンサートで轟音のギターをかき鳴らし、絶叫する。ベン・リヴァースとベン・ラッセルは、初めての共同監督作品で、極北の光と寂寞とした風景の研ぎすまされた美しさ、そして圧倒的な音響が輪郭を描く、闇に満ちるエネルギーを通して、映画をラジカルな変容の場へと称揚する。 闇をはらう呪文 ベン・リヴァース+ベン・ラッセル/デジタル/98分/2013(エストニア+フランス)