泥酔した子供がふらつきながら奇妙な動作を路上で繰り返している。前作『Why Not』の思想をさらに突き詰めたかのようなストリートと身体についてのパフォーマンスに、荒川+ギンズによるテキストがリフレインしながら拮抗する。友人の子供に演じてもらったという即興的撮影の異様な密度は、奇跡的ですらある。 For Example (A Critique of Never) 荒川修作+マドリン・ギンズ/16ミリ(デジタル版上映)/95分/1971