プログラム

ここが世界のすべてなの

ここが世界のすべてなの
 

2015/デジタル/白黒/5分
  
「永遠のものにしたい」と願うような記憶は、次々と塗り重ねられていく膨大な時間の中では一瞬の存在に過ぎず、時の経過によりやがては色褪せていく。大切な記憶は一瞬の儚い存在であるからこそ、人にとってかけがえのないものとなる。(T.C.)
 
白黒のドローイング・アニメーション。少女の輪郭が切り抜かれ、同一平面からポップアップブックのように次元が拡がる場面転換が美しい。細やかな明滅、か細い描線、痙攣的な動き、交換可能な個性が少女らの儚さを体現しているようだ。鑑賞者がその「儚さ」を知ろうとすればするほど、少女たちは世界から断絶し、頁の奥に隠れ、自ら押し花のようにとじこめられたいと願う。
 

谷口ちなみ

1992年広島県生まれ。女子美術大学ヴィジュアルデザイン専攻卒業制作として『ここが世界のすべてなの』を制作。
 

上映日

東京 パークタワーホール:4/30 18:45 Aプログラム、5/5 13:45 Aプログラム
京都:5/16 14:40 Aプログラム、5/20 18:50 Aプログラム
横浜:5/29 16:00 Aプログラム
福岡:6/6 11:00 Aプログラム
名古屋:6/27 15:20 Aプログラム

 
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