プログラム

千年燃え続ける炎と8分19秒前に消えた星

千年燃え続ける炎と8分19秒前に消えた星
 

2014/ デジタル/カラー/5分
  
松尾芭蕉の『奥の細道』で有名な山形にある立石寺には開山以来燃え続ける『法灯』があります。幼い頃この炎を見た私は、「一体なにが続いているのだろう?」としばらく考えたことがあります。また、冬の大三角形の星でもあるオリオン座のベテルギウスは冬の夜空に美しく輝いていますが、超新星爆発の可能性の高い星とされもしかしたら近い将来この星は見ることができなくなるかも知れないそうです。だとしても、約642光年も離れているこの星は、今まさにその命を燃えつくしたとしても、肉眼でそれを確認できるまでは少なくとも約642年はかかります。その間、尽きる直前までの光が、宙を旅して、我々に届き続けます。今回は、この『長い時間燃え続ける炎』と『星は消えたとしても届く光』、この二つを我々の生の営みとして描きました。(N.D.)
 

永岡大輔

1973年山形県生まれ、東京都在住。 Wimbledon School of Art修士修了後、国内外にて個展・グループ展による発表多数。記憶と身体との関係性を見つめ続けながら、創造の瞬間を捉える実験的なドローイングや、鉛筆の線画を早回ししたアニメーション作品を制作。
 

上映日

東京 パークタワーホール:4/30 13:45 Hプログラム、5/3 18:45 Hプログラム
京都:5/18 14:40 Hプログラム
福岡:6/3 14:00 Hプログラム
名古屋:6/25 11:30 Hプログラム

 
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