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スラヴォイ・ジジェクによる倒錯的イデオロギーガイド

スラヴォイ・ジジェクによる倒錯的イデオロギーガイド
 

ソフィー・ファインズ/2012/デジタル/カラー・白黒/136分
音楽:ブライアン・イーノ
  
『スラヴォイ・ジジェクによる倒錯的映画ガイド』の製作陣が『スラヴォイ・ジジェクによる倒錯的イデオロギーガイド』を携えて帰ってきた。哲学者ジジェクと映像作家ソフィー・ファインズの二人が映画の分析を通じて、イデオロギーの核心へと迫るスリリングな映像体験を我々に提供する。
 
監督コメント
『倒錯的映画ガイド』の完成直後、ジジェクは私に『倒錯的イデオロギーガイド』を製作してはどうかと勧めた。この映画がそれである。イデオロギーはジジェク哲学の根源的題材であり、彼の精神分析的思想は、社会の成り立ちについて我々に新しい捉え方を示してくれる。2012年現在、この映画を製作するのは今だと感じている。これらのアイデアを映像にまとめる過程はスリリングであり、過酷な作業でもあった。映画や音楽、歴史、時事など、我々が示す題材により、あらゆる社会を形成するものとしてイデオロギーは浮き彫りにされる。スラヴォイの寛大さ、信頼、そしてもちろん、彼の抜群のユーモアセンスに感謝したい。(S.F.)
  

ソフィー・ファインズ

いかなる学校教育も受けていないという異色の経歴の持ち主。1987年から1992年まで映画監督のピーター・グリーナウェイに師事、1992年から1994年までマイケル・クラーク率いるダンス・カンパニーのマネージングを手がけた。映画製作には1999年から携わっている。2010年には美術家のアンゼルム・キーファーを撮影したドキュメンタリー『あなたの都市の上に草は生える』を上映し、日本では札幌国際芸術祭2014で上映された。
 
引用される映画作品:
『意志の勝利』(1935) レニ・リーフェンシュタール
『永遠のユダヤ人』(1940) フリッツ・ヒプラー
『逢びき』(1945)デイヴィッド・リーン
『ベルリン陥落』(1950)ミハイル・チアウレリ
『捜索者』(1956)ジョン・フォード
『ウェストサイド物語』(1961)ロバート・ワイズ+ジェローム・ロビンス
『サウンド・オブ・ミュージック』(1965)ロバート・ワイズ
『ブロンドの恋』(1965)ミロシュ・フォアマン
『セコンド/アーサー・ハミルトンからトニー・ウィルソンへの転身』(1966) ジョン・フランケンハイマー
『火事だよ!カワイ子ちゃん』(1967)ミロシュ・フォアマン
『プラハのためのオラトリオ』(1968)ヤン・ネメッツ
『if もしも…』(1969)リンゼイ・アンダーソン
『M☆A☆S☆H マッシュ』(1970)ロバート・アルトマン
『砂丘』(1970)ミケランジェロ・アントニオーニ
『キャバレー』(1972)ボブ・フォッシー
『時計仕掛けのオレンジ』(1972)スタンリー・キューブリック
『ジョーズ』(1975)スティーブン・スピルバーグ
『タクシードライバー』(1976) マーティン・スコセッシ
『未来世紀ブラジル』(1985)テリー・ギリアム
『フルメタル・ジャケット』(1987)スタンリー・キューブリック
『最後の誘惑』(1988)マーティン・スコセッシ
『ゼイリブ』(1988)ジョン・カーペンター
『タイタニック』(1997)ジェームス・キャメロン
『アイ・アム・レジェンド』(2007)フランシス・ローレンス
『ダークナイト』(2008)クリストファー・ノーラン
 

上映日

東京 パークタワーホール:4/28 16:15 Wプログラム、5/2 13:45 Wプログラム
京都:5/17 18:50 Wプログラム
福岡:6/7 15:20 Wプログラム
名古屋:6/28 17:00 Wプログラム

 
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