プログラム

水準原点

水準原点
 

折笠良/2015/デジタル/カラー/7分
詩:石原吉郎/音楽:大和田俊
  
戦後を代表する詩人であり、シベリア抑留の経験をもつことでも知られる石原吉郎(1915-77)の詩「水準原点」を粘土に刻印、約1年にわたり記録した。(O.R.)
 
タイトルを聞くとどうしても関東大震災と東日本大震災とでズレが生じた日本水準原点を思い出してしまうが、「水準原点」という石原吉郎の詩そのものがモチーフとなっている。自らの指先?で広大な粘土の大地のすべてを耕し、動かす。寄せては返す波のような不定形のイメージから、詩人の言葉が一語ずつ紡ぎ出されては消えていく。静謐かつ力強いアニメーション作品。
 

折笠良

1986年茨城県生まれ。茨城大学教育学部、イメージフォーラム映像研究所、東京藝術大学大学院映像研究科で学ぶ。2015年9月より文化庁新進芸術家海外研修員としてモントリオールに滞在。『水準原点』で第70回毎日映画コンクール大藤信郎賞。2016年『Notre chambre』完成。
 

上映日

東京:4/30 13:45, 5/3 13:45 プログラム E
京都:5/15 11:00 プログラム E
福岡:6/4 13:50 プログラム E
名古屋:6/24 14:00 プログラム E 
横浜:7/16 16:00 ジャパン・トゥモロウ・セレクション

 
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