川北玲/2016/デジタル/カラー/23分
出演:川北玲
トーソーする。自家撞着と堂々巡りで膨張する自己から…。
トーソーする。優越と嫌悪で満ちた自我のモンスターと…。
2015年、デモクラシーの季節に僕は24才になっていた。(K.R.)
映像作りも闘争だ。現実のデモと同じくらい。むろん指導教官や、友人とその恋人との関係も。自己完結映画と作者はいうが、むしろ自閉しているのは社会かもしれない。主人公は常識的にはダメダメかもしれない。しかし、それが結果として奇妙なアニメーションとドキュメンタリーの融合というオリジナルな視点を獲得した。
大学1年時から劇映画を撮り始める。その後『ミルミル夢ミル飛んでミル』(13)でアニメとセルフ・ドキュメンタリーを駆使した手法で、映像における真実について考察したことをきっかけに「自己完結型映画」と称した作品群を発表し続ける。本作はその第4作目。