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テラ・ヌリウス:ナショナリストになる方法

テラ・ヌリウス:ナショナリストになる方法
 

ジェームス・T・ホン/2015/デジタル/79分(アメリカ)
  
「私はアメリカ人として生まれ、台湾人と中国人の血をひいている。この血はイデオロギー的なものだ。遠い昔に亡くなった哲学者、バークレー司教の言った“存在するとは、知覚されること”だと、私も思っている。」本作品で、ジェームス・T・ホン監督は中国、台湾、日本それぞれの国のナショナリストの団体を追っている。日本語では「尖閣諸島」、中国語では「釣魚群島」あるいは「釣魚台列嶼」、英語で「ピナクル・アイランズ」と呼ばれる島々、つまり争点となっている島々を取り巻く地政学的な問題を扱い、監督はそこに足を踏み入れようと試みる。日本、中国、台湾それぞれが領有権を主張している7平方キロメートルくらいの大きさしかない、遠く離れたこの小さな無人島は台湾の北170キロメートル、中国の東330キロメートル、日本の最西端の琉球の島の北西170キロメートルのところに位置している。第二次世界大戦後、その島々は沖縄占領の一部としてアメリカ政府によって統治されていた。現在、釣魚群島/尖閣諸島は1971年にアメリカ合衆国から統治権を返還された日本の管理下にある。
 

ジェームス・T・ホン

1970年アメリカのミネソタ生まれ。台湾を拠点に活動する映画監督・アーティスト。イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で哲学を学び、映画・テレビ制作をロサンゼルスの南カリフォルニア大学で学ぶ。1997年に“ノマド的制作拠点”である制作会社Zukunftsmusikを設立。映画、ビデオ作品を20年近く制作しており、これまでハイデッガー、スピノザ、日本の細菌兵器、人種差別などの題材を扱っている。現在はナショナリズムと東アジアの領土問題に取り組んでいる。
 

上映日

東京:4/29 16:15, 5/6 11:00 プログラム O
京都:5/17 19:00 プログラム O
名古屋:6/23 19:00 プログラム O
横浜:7/16 18:30 プログラム O

 
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