アン・ファン・ディエンデレン／2015／デジタル／9分（ベルギー）
　　
ナレーションのないこのフィルムレターは、作家が日本を旅した際の映像にデジタル加工を施したものである。このタイプのデジタル加工の典型的手法はコピーであるが、この作品では日本を「コピー文化」と捉える西洋の認識に疑問を投げかける。加工した映像に比べて音には手を加えないことで、抽象的で混沌としたイメージが創りだされ、観客は自己の記憶や感情を投影することになる。ハンターのように旅先で映像を追い求める欲求とメディア考古学的たろうとする野望とを兼ね備え、デジタル加工で物質的に操作された映像とリアルな音によってもたらされる興奮、刺激、知覚の感覚を最大限に拡張する。本作品は、マルセイユ国際ドキュメンタリー映画祭、ロッテルダム国際映画祭、Femmes Le Créteilフェスティバルなどで上映・受賞した『Cherry Blossoms（桜）』との二部作である。
　

上映日

東京：4/30 18:45, 5/5 11:00　プログラム P
京都：5/21 11:00　プログラム P
名古屋：6/25 15:20　プログラム P
横浜：7/17 14:00　プログラム P