小口詩子/1991/16ミリ/カラー/7分
祖母の日常の立ち居に、祖母と孫の会話がオフでかぶさる。淡々とした日常の、変哲もない会話。やがてティッシュの花びらが舞い散り、紙の花々に埋まって眼目する祖母。「おばあちゃん、目つぶって」「目つぶって死ぬの?」葬式のパフォーマンスだ。「死ぬの怖い?」「怖くない。どうしてこんなに生きてるんだろうと思ってるぐらいだもの」。ねえ、私死ぬの?と孫に問いか け、笑いあう二人。(IFF1992カタログより)
東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。ぴあフィルムフェスティバル1982で『雨』入選。IFF1989で『おでかけ日記』大賞受賞。『眠る花』がIFF1992で 審査員特別賞受賞。現在武蔵野美術大学で教鞭をとる。主な作品:『バラ科たんぼぼ』(90/“エビ天” 金監督)、『続おでかけ日記〜第2章〜草の家』(93)、『オフィーリアの愛読書』(95)