小林貴裕/2001/デジタル/カラー/64分
「カメラを通して自分の家族を助ける」。作者は5年ぶりに長野県の実家に帰省する。兄は7年間家に閉じ籠っており、その兄の暴力に苦しんでいる母は鬱病だった。兄を避け、寒い冬でも車の中で震えながら寝泊まりする母。崩壊の極限が迫っていた。家族間を駆け巡るDVカメラは次々と起こる劇的な展開を捉えていく。(IFF2002カタログより)
1976年生まれ。2001年、日本映画学校卒業。1999年『てのはなし』企画、監督。2001年『HOME』で世界学生映画祭大賞受賞、IFF2002奨励賞受賞。