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東京会場観客賞発表!

東京会場の観客賞はBプログラムで上映された寺嶋真里作品『宙ブラ女モヤモヤ日記』が受賞しました。観客賞は、インスタレーション作品を除く「ニューフィルム・ジャパン」「ジャパン・トゥモロウ」作品を対象として投票されたました。『宙ブラ女モヤモヤ日記』は5月14日に京都、6月24日に名古屋会場で上映されます。

[2016.05.09]

ジャパン・トゥモロウ 入賞作品決定!

一般公募部門「ジャパン・トゥモロウ」の授賞式が、東京開催期間中の5月5日、シアター・イメージフォーラムにおいて行なわれ、
入賞5作品が下記の通り発表され、各賞が贈呈されました。
 
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◎大賞/1点(大賞楯、賞状、賞金30万円)
「私には未来がある」 大内りえ子
 
◎寺山修司賞/1点(賞状、賞金20万円)
「水準原点」 折笠良
 
◎優秀賞/3点(賞状、賞金各10万円)
「affordance」 野辺ハヤト
「えんえん」 山中澪
「スキゾフレニア」 村岡由梨
 
《審査総評》
多様かつ力強い作品が多いなか、審査員は、パーソナル、イノベーティブ、テクニック、という3点に評価軸を設け審査の基準とした。その軸を元に議論を重ねた結果、以下の作品が選出された。
 
◎大賞
私には未来がある
まさにこの作品は驚きの連続。高い技術を持ちながら、想像力の引き出しが豊富で、次の展開を予想させない。こういった実験映画の醍醐味を享受させてくれながら、新しい心象風景を創出することに成功した作品。
 
◎寺山修司賞
水準原点
手作業とデジタル技術を組み合わせ、クレイ・アニメーションによる流れが詩を導き、歴史や地理を超えた解釈を何層にも促していく。その結果、流れが行き着く先のように限りなく開かれた空間を観客に体験させてくれる。
 
◎優秀賞
Affordance
実験映画の基礎である、一つの素材を生かし想像力を広げていくという方法により、具象と抽象の微妙な間を行き来しながら、線描きによる想像力と可能性を最大限に広げることに成功した作品。
 
えんえん
芸術史を連想させるかのように、階段を降りていくなかで様々な想像の広がりを見せてくれる。ことば遊びと、差異を動きの源泉とするアニメーションのメカニズムを組み合わせることで、子供の心理の表現を見事に表現している。
 
スキゾフレニア
自らが病にあるときに自分の内部に入り込みその内にあるものを外に引き出し表現することは容易ではないが、ライブアクションとアニメーションを組み合わせ、その痛みや暴力性を取り入れながら観客を作者の世界に引き込むことに成功している。
 
選にはもれたが、審査員が特に印象を持った作品として、「快速急行ガタゴトフィルム」と「チョコレートケーキと法隆寺」を挙げたい。前者はコマ撮り映像と電車、日記の組み合わせ、という日本の実験映画の一つの伝統を引き継いだ作品として、後者は、語りたくない過去に敢えて向き合い、それを自分と周囲の今後を結ぶきっかけとした勇気ある作品として評価したい。
 

イメージフォーラム・フェスティバル2016
ジャパン・トゥモロウ最終審査員
澤隆志
清恵子
ピップ・ショドロフ

[2016.05.06]

ジャパン・トゥモロウ ノミネート作品決定!

本年度のジャパン・トゥモロウには日本全国から405作品の応募があり、厳正なる審査のもと、一次審査を通過した作品44作品から下記14作品がノミネート選出されました。イメージフォーラム・フェスティバル2016東京会場の期間中に審査が行なわれ、5月5日の授賞式で入賞5作品が発表されます。

 

◎ノミネート作品(タイトル50音順)
愛のかかと 円香/2016/デジタル/カラー/10分
affordance 野辺ハヤト/2015/白黒/カラー/18分
えんえん 山中澪/2015/デジタル/カラー/4分
おかあさんにないしょ 冠木佐和子/2015/デジタル/カラー/3分
快速急行ガタゴトフィルム 野村建太/2016/デジタル/カラー/21分
水準原点 折笠良/2015/デジタル/カラー/7分
スキゾフレニア 村岡由梨/2016/デジタル/白黒/10分
チョコレートケーキと法隆寺 向井啓太/2015/デジタル/カラー/59分
何も見なくていい 伊藤圭吾/2015/デジタル/カラー/3分
母よ、アニメを見よう 阿部舜/2015/デジタル/カラー/11分
PYRAMID-破壊の記憶の走馬灯 笹久保伸/2015/デジタル/モノクロ/50分
マージナルマンのトーソー 川北玲/2016/デジタル/カラー/23分
まゆみ 谷口ちなみ/2016/デジタル/カラー/6分
私には未来がある 大内りえ子/2016/デジタル/カラー/15分

 

[2016.03.30]
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