プログラム

闇をはらう呪文

闇をはらう呪文
 

2013 / デジタル / カラー / 98分(エストニア+フランス)
  
名も無い登場人物の、一見するとバラバラな人生の3つの時間を呪文が追う。エストニアの小さな島の15人の共同体、フィンランドの北部の雄大な自然の孤独、そして歌手やギタリストとして加わるノルウェーの黒人メタルバンドへと、ほとんど何の説明もなしに入りこんでいく。そこには孤独と、熱狂的な美しさ、暗い楽観主義が描かれている。
 

ベン・リヴァース

ファルマス美術大学で美術を学ぶ。はじめは彫刻を学び、その後次第に写真やSuper8へと移行していった。卒業後は独学で、16mmの映画製作と自家現像を習得。映像作家として、ドキュメンタリーとフィクションの境界線上にあるような作品を制作している。何らかの形で社会から隔たってしまった人々を描くことが多く、撮影したままのフィルム・フッテージが示すものを起点に、周辺世界にいるもう一つの存在を考える抽象的な物語を生み出している。作品に『I Know Where I’m Going』(09)、『Ah, Liberty!』(08)、『スロウ・アクション』(10)、『湖畔の2年間』(11)など。
  

ベン・ラッセル

1976年、アメリカ生まれ。世界中を飛び回るメディア・アーティスト、キュレーター。歴史や映像の記号論への取り組みを発展させた映画、インスタレーション、パフォーマンスなどの作品を発表している。初期映画、映像人類学、構造主義的映画制作などにおける歴史的・主義的関係性を掘り下げているラッセルの作品は、儀式や地域社会への眼差しに根差し、「サイケデリック・エスノグラフィー」を探求している。作品に、『Daumë』(00)、『Workers Leaving the Factory (Dubai)』(08)、『彼ら一人一人、辿り着くであろう場所に行かせなさい』(09)、『River Rites』(11)、『Let Us Persevere in What We Have Resolved Before We Forget』(13)など。
 

上映日

東京 イメージフォーラム:4/27 21:05
東京 パークタワーホール:5/1 18:45
京都:5/17 14:30
名古屋:6/22 15:20

 
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