プログラム

猫と鼠のための習作

猫と鼠のための習作
 

2014 / ビデオ・インスタレーション(CCDカメラ、ビデオ・プロジェクタ、モーター、ミクストメディア) / サイズ可変
  
模型をCCDカメラで撮影し、その拡大映像と並置する「Realistic Virtuality」シリーズの最新作。戦後、「豊かな社会」を夢見た日本にとって、映画はロールモデルであったアメリカ社会を学ぶ教科書であった。日本の中年層が幼少期にテレビで繰り返し見た、MGMのアニメ映画「トムとジェリー」をモチーフとして、その視線(誤解)と実相、夢が成就した「現在」について、カメラやセットといった遠近法の操作を通して視覚的に批評したいと思っている。(I.R.)
 

伊藤隆介

1963年札幌生まれ。シカゴ美術館附属大学大学院修了。映像の物質性をテーマに映画、ビデオ・インスタレーションなどを制作。主な映画作品に「Plate」シリーズ、インスタレーションに「Realistic Virtuality」シリーズがある。近年の発表は「Re:Quest−1970年代以降の日本現代美術」(ソウル大学校美術館/国際交流基金)、「第4回恵比寿映像祭」(東京都写真美術館)、「超群島 -ライト・オブ・サイレンス」(青森県立美術館)など。
  

上映日

東京会場(パークタワーホール)
福岡会場
名古屋会場

 
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