公開されるや否や発禁処分となり、その後の上映運動によってアメリカのアンダーグラウンドの象徴に祭り上げられた伝説的作品『燃え上がる生物』。作品のセンセーショナルな扱われ方に嫌気がさしたジャック・スミスは、以降作品を完成させることを放棄し、本人が同席するライブ的な映画上映にこだわっていく。1968年の大統領選に呼応してつくられた『ノー・プレジデント』を併映。「(『燃え上がる生物』は)イマジネーション、視覚、詩情と芸術的才能の最も贅沢なほとばしりである」(ジョナス・メカス)。
燃え上がる生物 ジャック・スミス/16ミリ/46分/1963(アメリカ)
ノー・プレジデント ジャック・スミス/16ミリ/50分/1967-70(アメリカ)