2014／デジタル／カラー／40分（フランス）
　　
モロッコ、2011年。
ある夜、熱にうなされた子どもは亡霊を見る。長い政治的亡命のあとで、海から帰還する女性の姿。音のない物語、実体のない声や幻が、夜の闇そして熱に冒された頭の中を入り乱れる。子どもと亡命者はひとつになり、不可思議な建築物へと向かう。脱植民地化など、忘れられた政治運動の歴史が現れては消える。しかし、新たな闘争であるモロッコのアラブの春は過去を覆い尽くす。
　

サフィア・ベンハイーム

パリ在住の映像作家。モロッコの政治難民の娘。作品は亡命に対する疑問であり、また、ドキュメンタリーとSFの境界を探究するものでもある。主な作品：『LAST THINGS』(13)、 『L’ATLANTIDE』(11)、『L’ARRIERE-PAYS』(09)
　

上映日

東京 イメージフォーラム：5/1 21:15 Pプログラム
東京 パークタワーホール：5/3 11:30 Pプログラム
京都：5/20 14:40 Pプログラム
福岡：6/6 17:20 Pプログラム
名古屋：6/25 19:00 Pプログラム