プログラム

チョコレートケーキと法隆寺

チョコレートケーキと法隆寺
 

向井啓太/2015/デジタル/カラー/59分
撮影・編集・録音:向井啓太/出演:聖矢、陽介、智美
  
児童養護施設の子どもは18歳で退所し、自立して一人で生きていかなければならない。施設で育った監督がお互いに助け合って生きてきたかつての仲間を訪ねると、家族の問題に一人で向き合いながら、自立しようと懸命に生きる彼らの姿があった。(M.K.)
 
養護施設出身当事者によるタブーを越えた勇気あるセルフドキュメンタリー。作者の個人的な問題でありながら「育ちに肉親は必需か」といった人格形成の根元的な問いを鋭く掘り下げる。カメラは一貫して温かな視線を友人や自然や亡き母の故郷に向けるが、その視線に対し「じゃあ、“あなた”は何で生まれたの?」と言い放つ実父の言葉が胸に刺さる。
 

向井啓太

1991年奈良県生まれ。児童養護施設を退所後、慶応義塾大学藤田修平研究室に所属。施設支援のNPO活動で、認知不足や映画・TVの欠落した視点、批判を恐れる姿勢に疑問を持つ。本作は初の施設出身監督の映画であり、自らの施設の人生と施設の子どもたちのその後を描いた。
 

上映日

東京:5/2 13:45, 5/4 16:15 プログラム I
京都:5/19 19:00 プログラム I
福岡:6/3 13:50 プログラム I
名古屋:6/22 19:00 プログラム I

 
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