T-プログラム
ウォールデン:ジョナス・メカス
ウォールデン:ジョナス・メカス

ウォールデン
ジョナス・メカス/1969/16ミリ (デジタル版)/カラー/180分


「1950年からわたしは映画日記を撮りつづけている。ボレックスを片手に歩き回り、目の前にある現実、状況や友人たち、ニューヨーク、季節のうつりかわりを掴もうとしている。10コマ撮るときもあれば、10秒撮るときも、10分撮るときさえある。あるいは何も撮らないときも。ひとが日記を書くのは、追想の過程である。椅子に座り、その日を振り返り、すべてを書き記す。映画(キャメラ)日記を撮りつづけるということは、じかに(キャメラで)反応するということ。今、この瞬間に。今つかみ撮らなければ、何もないのだ。戻って後で撮るのは再現すること、出来事や感情までも。ことが起こるままに今撮るには道具(この場合はボレックス)を熟知していなければならない。この道具はわたしが反応する現実を記録し、しかもわたしが反応するとき、感情の状態を(そしてすべての記憶を)記録しなければならない。それは、その場でわたしがキャメラで撮影中に構成(編集)をすべてやり遂げなければならない。日記にあるすべてのフッテージはキャメラから出て来た通りである。編集室で保存することはその形式と内容を破壊することに外ならない。

ウォーデンには時系列に数珠つながりになった1956年から69年までの素材が入っている。サウンドトラックには同じ時期に集めた音源を使った。声、地下鉄、街路の騒音、ショパンの断片(わたしはロマンチックなのだ)、そしてその他の暗示的なそしてとるに足らない音も。
(www.jonasmekasfilms.comホームページより)


ジョナス・メカス
1922年生まれ。リトアニアの農村・セメニシュケイ村で生まれた。現在はニューヨークを拠点にしている。


上映日

Tプログラム
東京パークタワーホール:4月28日(日)16:15
東京パークタワーホール:5月2日(木)11:15
京都:5月24日(金)14:00



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