O-プログラム
リヴァイアサン:
ルシアン・キャステイン=テイラー+ ヴェレーナ・パラヴェル
リヴァイアサン:<br>ルシアン・キャステイン=テイラー+ ヴェレーナ・パラヴェル

リヴァイアサン
ルシアン・キャステイン=テイラー+ヴェレーナ・パラヴェル/2012/デジタル/カラー/87分


画期的な、観るものを没頭させる現代の商業漁業のポートレート。かつて世界一の捕鯨の街で、メルヴィルの「白鯨」のインスピレーションとなり、毎月500隻以上の船が出向するアメリカ最大の漁港、マサチューセッツ州ニュー・ベッドフォード沖で撮影された。
『リヴァイアサン』は、その中の一隻を追う。不格好な海底魚を獲るトロール船だ。暗く淀んだ海に向って約一週間の航海をする。しかし、その仕事をロマンティックに捉えたり、漁夫たちをイメージに当てはめる伝統に便乗することなく、監督たちは労働、海、機械、人間と海の生物という主人公たちを、ヴィヴィッドな万華鏡として描き出す。
撮影隊と船員の間で自由にやり取りできる大量のカメラを使い、水面下から鳥の視線を行き来するこの作品は、今までに見たことのない世界を提示する。


ヴェレーナ・パラヴェル/ルシアン・キャステイン=テイラー
ヴェレーナ・パラヴェルとルシアン・キャステイン=テイラーは、ハーバード大学感覚民族誌学研究所で働く映像作家、アーティスト、人類学者である。その作品は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)や大英博物館にも収蔵され、また、 AFI、BAFICI、ベルリン国際映画祭、CPH:DOX映画祭、ロカルノ国際映画祭、ニューヨーク映画祭、トロント国際映画祭、ウィーン映画祭での上映、ロンドンの現代美術館、パリのポンピドゥー・センター、ベルリンのクンストハレ、NYのマリアン・グッドマン・ギャラリーやX-イニシアチブなどで展示されている。パラヴェルのこれまでの作品に、Interfaceシリーズ(09-10)、『7 Queens』(08)、キャステイン=テイラーの作品に『Hell Roaring Creek』(10)、 『The High Trail』(10)、『Sweetgrass』 (09、イリサ・バルバシュと共同監督), 『In and Out of Africa』(01、イリサ・バルバシュと共同監督 )、『Made In USA』(90、イリサ・バルバシュと共同監督)など。


上映日

Oプログラム
東京パークタワーホール:4月29日(月)18:45
東京パークタワーホール:5月6日(月)11:15
京 都:5月19日(日)14:00
福 岡:6月9日(日)17:20
名古屋:6月16日(日)14:00



Comments are closed.

(c) copyright 2013 Image Forum All rights reserved.