I-プログラム
シャーリー リアリティのビジョン
シャーリー リアリティのビジョン

シャーリー リアリティのビジョン
グスタフ・ドイチュ/オーストリア/2013/デジタル/カラー/92分


エドワード・ホッパーの13点の絵画が映画で甦り、彼女の考え、感情、もくろみなど女性の話を語る。そしてアメリカの歴史の一時代を観察させてくれる。
シャーリーは1930年代、40年代、50年代、そして60年代初頭のアメリカの女性である。仕事をもち社会や政治への参加することで歴史の流れに変化をもたらそうとする女性である。大恐慌、第二次世界大戦、マッカーシーの時代、人種差別と公民権運動を当然の現実として受け入るのではなく、引き起こされたもので変えることのできる現実だと考える女性である。現実を演出、探求そして形成することでよく知ってもらう女優という仕事、自分の目的や将来を自分一人の成功やスターダムとするのではなく、社会の潜在力を集団の一員として必死で舞台にもたらそうとする女性。妻という伝統的な役割の型に自分をあてはめることができないが、それでいて生涯のパートナーを望んでいる女性。仕事上の重大局面では妥協はせず、生活の安定のためには単純労働をも厭わずにやる女性。一身上の重大局面にパートナーについていくと決心し、自分自身の仕事の利益を二の次にする女性。政治的抑圧に怒りを覚えても絶望はせず、裏切り行為には侮蔑しかない女性。
シャーリーは魅力に溢れ、カリスマ性があり、献身的で自由な女性である。


グスタフ・ドイチュ
1952年ウィーン生まれ。1970年から79年にウィーン工科大学で建築を学び、工学修士号取得。1980年から83年はウィーン・メディア・ワークショップに所属した。1983年より、アーティスト集団DER BLAUE KOMPRESSOR (DBK)のメンバーとなり、1989年より数々の映画作品を制作。1996年よりシックスパックフィルム のメンバーとなる。2003年にアエギナ・アカデミーの芸術監督に就任。


上映日

Iプログラム
東京パークタワーホール:5月6日(月)13:45
京 都:5月18日(土)19:00
福 岡:6月9日(日)18: 40
名古屋:6月15日(土)16: 30
横 浜:7月15日(月)13:45



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