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ジャパン・トゥモロウ 審査総評
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審査総評
フィルムからデジタルへの移行期に差しかかると同時に、日本の社会も大きな転換点にあたるせいか、全体的に手法もスタイルもメディアも多彩なプログラムであった。「くつした」や「そこにかえる」は失われゆくものにたいする愛おしさや感傷に向き合い、「けわい、けはい」や「A FOUND BEACH」は新しいメディアを手にしたことで実験・開拓精神を自由に発揮していた。大賞を獲った「みずうみは人を呑み込む」は、大きな分岐点にさしかかった時代性を象徴するような作品で、過ぎゆく時間に敬意と哀悼の意を表すとともに、未来に向かって大胆に踏み出す力強さを備えていた。受賞を逃した作品の作家も、それぞれユニークな視点と手法と可能性を備えており、今後の活躍が期待される。
イメージフォーラム・フェスティバル2013
ジャパン・トゥモロウ最終審査員
小瀬村真実(美術家/日本)
想田和弘(映画作家/日本)
チァン・ヤーシュアン(キュレーター/中国)
『みずうみは人を呑み込む』
「ジャパン・トゥモロウ」入賞作品一覧はこちら
This entry was posted on 火曜日, 5月 7th, 2013 at 4:42 PM
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