2014／デジタル／カラー／21分
　　
「大伯父は靖国に祀られている」という母の一言を機に、私は写真1 枚残っていない大伯父に会うための旅を始めた。旅先で見聞きした物は全て大伯父が見せてくれた物のような気がした。私が旅をして、大伯父が声無き応えを返す。それはまるで往復書簡のやりとりのようだった。（T.M.）
　
首相の靖国参拝問題がニュースで取り上げらているのを見た母から、母の伯父が靖国神社に祭られていることを教えられ、沖縄に生まれ育った作者はこの人物に無性に会いたくなる。「あなたは私の大伯父さんです」という呼びかけから始まる往復書簡は、大伯父の生きた痕跡がその返信となって作者の生きる「今」を鮮やかに浮かび上がらせていく。
　

塚原真梨佳

1992年沖縄県生まれ。2011年に成安造形大学へ進学後『GrayZone』(12)、『Dear flying SHISA』(13)、『2/ 2』(14)などドキュメンタリー表現を軸とした映像作品やインスタレーションを制作。現在情報科学芸術大学院大学(IAMAS)在学中。
　

上映日

東京 パークタワーホール：5/1 13:45 Eプログラム、5/4 11:30 Eプログラム
京都：5/19 16:45 Eプログラム
福岡：6/4 16:20 Eプログラム
名古屋：6/25 16:30 Eプログラム