大村植物標本 須藤なつ美
長崎を舞台とした『大村植物標本』は、現実社会と折り合わず亡くなった祖父の植物標本にリアリティを感じる少女のファンタジー。ファンタスティックなラストシーンに注目。『白い蟷螂の巣』が描くのは若者の繊細な心の闇。素朴な広島弁の不良男子高校生4人が廃墟で戦慄の事件を起こしてしまう。単純な解釈を拒む奥行きを持った2作品。
大村植物標本 須藤なつ美/デジタル/19分/2015・・・★
白い蟷螂の巣 山本英/デジタル/84分/2015・・・★
★ = 最終審査ノミネート作品