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PYRAMID−破壊の記憶の走馬灯

PYRAMID−破壊の記憶の走馬灯
 

笹久保伸/2015/デジタル/白黒・カラー/51分
脚本:笹久保伸/撮影:笹久保伸、大西健児/編集:大西健児/出演:秩父前衛派
 
秩父地域の象徴である「武甲山」は古来より地域の歴史民俗信仰の「神の山」とされ、秩父神社の神奈備山でありながらもセメント採掘のために今もなお毎日ダイナマイトで爆破され続けピラミッドのような姿になっている。地域における歴史、民間信仰、神、破壊、産業の関係を8ミリフィルムで記録。映画という手段でどこまで地域の根源へ立ち戻れるか。
秩父に育ち秩父で活動するアート集団「秩父前衛派」による映画作品。(S.S.)
 
全編を通して流れる創作BGM、曲の歌詞や台詞のドキュメンツ、そして8ミリフィルムの自家現像による写真的な短いフッテージ……。この3つの要素は水と油のように各々独立しているが、その光と音波が視聴者の五感に到達したとたん創造的な音と言葉と映像の融合が始まる。秩父に残る民族信仰のシンボル破壊を告発する異色のドキュメンタリー。
 

笹久保伸

現代音楽とアンデス音楽を演奏するギタリストとして南米とヨーロッパで公演。2016年までにCDを25枚発表。美術家として瀬戸内国際芸術祭2016で3/24〜秋まで展示。映画監督として『犬の装飾音』(14)『秩父休符』(14)『PYRAMID』(15)を発表。(8ミリフィルムによる撮影)『PYRAMID』は山形国際ドキュメンタリー映画祭2015にて正式上映。
 

上映日

 
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