万城目純/1996/8ミリ/カラー/24分
いくつかの長いワンショット映像によって構成された一見シンプルな作品だが、後半はーコマひとコマの撮影速度を 微妙に変化させる手廻しシャッターで撮影された。撮影時は、例えば楽器を演奏するときの変速的な指の動きが想像される。その結果、モンゴルの大自然は擬人化された風景に変貌し、わずかに動くもの(花、雲、動物、運動する女性)はユーモラスに見えてくる。題名の「PATY」は「PARTY (一団)」の変化で、この一字の欠落は、自己流に記録する ことで別の意味が広がるという作者の主張を込めているかのようだ。作者が「ダンスとしての映画」と呼ぶシリーズ の一編。(IFF1997カタログより)
“身体と社会”をテーマに独自な身体/映像理論に基づく作品を多数制作・発表する。イメージフォーラム・フェスティバル1997一般公募部門大賞受賞後,ロッテルダムやバンクーバー国際映画祭、ICAシネマテイク,MHKA美術館、などに招聘参加。構成・演出家、振付家、ダンサー、パフォーマーで美術家と多面的な顔を持つ。