#11、マレー<->モワレ ヨースト・レクフェルト
ヨースト・レクフェルトの映画を集めた2つめのプログラムでは、作家による3つの主要な作品を上映する。これらの作品においてレクフェルトは、科学や技術の歴史上で忘れ去られた領域から着想を得て自ら考案した装置が生む知覚を探求する。それらのシステムは、機械装置やソフトウェアなどに具現化された今日的な定説と、複雑すぎて完全には掌握できない物質化のプロセスや相互作用のネットワークなどの無制限かつ予測不能な要素を融合している。過去数年、レクフェルトは自らの映画やインスタレーション、パフォーマンス作品を、自分が開発し組み立てたシステムによって開かれた世界の「構築的ドキュメンタリー」と見なしている。官能性をともなうこれらの作品は、テクノロジーの世界を私たちがより深く理解するための試みなのである。
#11、マレー<->モワレ ヨースト・レクフェルト/35ミリ/21分/1999(オランダ)
#23.2 鏡の本 ヨースト・レクフェルト/35ミリ/12分/2002(オランダ)
#37 ヨースト・レクフェルト/35ミリ/29分/2009(オランダ