東京:5月7日(土)
オーバード: ナサニエル・ドースキー

オーバード ナサニエル・ドースキー/アメリカ/12分/16ミリ/2010 「映画には映画独自の言語があるのだ。その言語になるべく自然にしたがって、ショットとショットが共鳴しあうように私は自分の作品を編集している。最近はこの流れに沿った映画作りが、かなり上手になったと自分でも思う」。映画制作を40年以上に渡ってフィルムという素材に執着し、映画の言語を追求し続けてきたナサニエル・ドースキー。作家自身によるセレクションの4作品は短編小説集のようにお互いに絡みあう。本年のロッテルダム映画祭の大特集では、世界中のファンが集まり連日満席となった。純粋で濃密な映画体験。 上映日 Qプログラム 東京パークタワーホール:5月3日(火)16:30、東京パークタワーホール:5月7日(土)11:30 横浜:6月11日(土)19:00 、名古屋:6月15日(水)19:00


ジェネシスとレディ・ジェイのバラッド: マリー・ロジエ

ジェネシスとレディ・ジェイのバラッド マリー・ロジエ / アメリカ・フランス /75分 /2010 インダストリアル・ミュージックの創始者、スロッビング・グリッスルとサイキックTVの創始者ジェネシス・ブライヤー・P-オリッジと、そのパートナー、レディ・ジェイを追ったドキュメンタリー。若き日のウィリアム・バロウズ及びブライオン・ガイシンとの交流、彼らの手法「カット-アップ」を自らの体に適用した新人類“パンドロジェニー”への変容、そしてレディ・ジェイの死といったことが語られる。撮影対象と親密な距離感を保ちつつも、果敢に仕掛けていく監督のマリー・ロジエの存在が際立つ。 上映日 Tプログラム 東京パークタワーホール:4月30日(土)11:30 東京シアター・イメージフォーラム:5月2日(月)21:30 東京パークタワーホール:5月7日(土)19:00


パパル・ブロークン – ダンス: マリー・ロジエ

パパル・ブロークン – ダンス マリー・ロジエ / アメリカ・フランス /6分 /2009 60年代の“スコピトーン”風のキャンピーなミュージック・フィルム。主演はジェネシス・ブライヤー・P—オリッジ。 上映日 Tプログラム 東京パークタワーホール:4月30日(土)11:30 東京シアター・イメージフォーラム:5月2日(月)21:30 東京パークタワーホール:5月7日(土)19:00


エクスターナル・ワールド:デイヴィッド・オライリー

エクスターナル・ワールド デイヴィッド・オライリー/ドイツ/15分/ビデオ/2010 ピアノを習う少年のお話。3DCGのかわいいキャラクターたちがトレードマークの、日本でも人気上昇中作家、デイヴィッド・オライリーの最新作。 上映日 Nプログラム 東京パークタワーホール:4月29日(金)19:00 東京パークタワーホール:5月8日(日)16:30 京都:6月4日(土)14:00、福岡:6月5日(日)13:00 横浜:6月11日(土)14:10、名古屋:6月19日(日)17:00


生物の起源:フローリス・カイク

生物の起源 フローリス・カイク/オランダ/11分/35ミリ(ビデオ版)/2010 人類滅亡後、廃墟に住むついた人間のかけらたち。この生物らはやがて力を合わせて住処を建て始める。「バベルの塔」をモチーフにしたCGアニメーション。 上映日 Nプログラム 東京パークタワーホール:4月29日(金)19:00 東京パークタワーホール:5月8日(日)16:30 京都:6月4日(土)14:00、福岡:6月5日(日)13:00 横浜:6月11日(土)14:10、名古屋:6月19日(日)17:00


愛と剽窃:アンドレアス・ヒュカーデ

愛と剽窃 アンドレアス・ヒュカーデ/ドイツ/7分/ビデオ/2010 CGのモーフィングでキャラクターがどんどんメタモルフォーズし、何か既視感のあるキャラクターに生成しそうになる前にまた別の姿へと変容を続けていく。創作の源泉に渦巻く、引用とインスピレーションが溶け込んだ「生命のスープ」を覗き込むサイケデリックな旅。 上映日 Nプログラム 東京パークタワーホール:4月29日(金)19:00 東京パークタワーホール:5月8日(日)16:30 京都:6月4日(土)14:00、福岡:6月5日(日)13:00 横浜:6月11日(土)14:10、名古屋:6月19日(日)17:00


睡眠で死にはしない:マルコ・メシュトロヴィッチ

睡眠で死にはしない マルコ・メシュトロヴィッチ/クロアチア/9分/ビデオ/2010 夢に支配された男の話。フリー・ジャズ的な精神やストリート感覚に溢れた異色のアニメーション。建物やバスに描いた絵を動かすなど、実写とアニメーションの融合も果敢に試みた秀作。 上映日 Nプログラム 東京パークタワーホール:4月29日(金)19:00 東京パークタワーホール:5月8日(日)16:30 京都:6月4日(土)14:00、福岡:6月5日(日)13:00 横浜:6月11日(土)14:10、名古屋:6月19日(日)17:00


主義の外:スン・シュン

主義の外 スン・シュン/中国/8分/ビデオ/2010 横浜市でのアーティスト・イン・レジデンスで完成させた展示 『主義之外』をアニメーション作品として完成させた作品。墨絵のアニメーションで世界各地で注目を浴びているスン・シュンは制作場所からインスピレーションを受けた展示作品を作り、それを元に今までアニメーションを作品幾つも作っている。 上映日 Nプログラム 東京パークタワーホール:4月29日(金)19:00 東京パークタワーホール:5月8日(日)16:30 京都:6月4日(土)14:00、福岡:6月5日(日)13:00 横浜:6月11日(土)14:10、名古屋:6月19日(日)17:00


リプセットの日記:テオドール・ウシェフ+ クリス・ロビンソン

リプセットの日記 テオドール・ウシェフ+クリス・ロビンソン/カナダ/14分/35ミリ(ビデオ版)/2010 ナレーション:グザヴィエ・ドーラン スタンリー・キューブリックに敬愛されていながらも49歳で自らの命を絶った伝説的映像作家アーサー・リプセット。彼の失われた日記を再現しようと試み、破壊へと向う作家の内面を描くドローイング・アニメーション。 上映日 Nプログラム 東京パークタワーホール:4月29日(金)19:00 東京パークタワーホール:5月8日(日)16:30 京都:6月4日(土)14:00、福岡:6月5日(日)13:00 横浜:6月11日(土)14:10、名古屋:6月19日(日)17:00


あなたはここにいる:ダニエル・コックバーン

あなたはここにいる ダニエル・コックバーン カナダ /78 分 / ビデオ /2010 「地図製作者が、王国の地図をあまりに精密に作ったために、そのサイズが王国と全く同じになってしまった」というホセ・ルイス・ボルヘスの短編小説にインスパイアされた、カナダのビデオ・アーティスト、ダニエル・コックバーンの初長編作品。2010年のロカルノ映画祭で「最大級の発見」とされ各地の映画祭で話題となったメタ刑事映画。 上映日 Sプログラム 東京パークタワーホール:5月3日(火)19:00 東京シアター・イメージフォーラム:5月7日(土)21:30 京都:6月7日(火)19:00、福岡:6月5日(日)11:00、名古屋:6月17日(金)19:00


ダママ:大木裕之

ダママ 大木裕之/2011/ビデオ/カラー/30分 「デジシリーズ」第12作の今作品は、2010年8月、9月、10月に10日間の撮影を厳密に3回行うなかで、香川県丸亀市本島ギャラリーARTE、西麻布SuperDeluxe「COLLOL」公演、武蔵小金井アートランドでの8日間のアートイベント「たまたま8、10」、などの磁場、人間が1章3分×10章=30分の時間構造に(再)結晶されることによる。 大木裕之 1964年東京生まれ。高知在住。東京大学工学部建築学科卒。イメージフォーラム付属映像研究所卒。高知県立美術館製作『HEAVENー6ーBOX』ベルリン国際映画祭ネットパック賞受賞。北海道・松前町を中心にした「松前君シリーズ」、香川県を中心にした「デジシリーズ」、高知よさこい祭りを中心にした「M・Iプロジェクト」等、10年20年という時間をかけてアクションを積み重ねてゆく〈時間ーパフォーマンス〉をつづけている。 上映日 Hプログラム 東京パークタワーホール:5月3日(火)11:30 東京パークタワーホール:5月7日(土)16:30 京都:6月7日(火)16:30 、福岡:6月3日(金)14:00 、名古屋:6月17日(金)12:00


TATAMP:水江未来

TATAMP 水江未来/2011/ビデオ/カラー/4分 共同監督:須田伸一、音楽:twoth、カラー:銀木沙織 生物は一つの音を持っている。違う種類の生物が現れると、伴って違う種類の音も現れる。やがて生物の種類が増えれば、音は雑音にもなるし、音楽にもなる。 水江未来 1981年、東京都生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科で片山雅博氏からアニメーションを学ぶ。2003年に『FANTASTICCELL』でデビュー。ノンナラティブ(非物語)による細胞アニメーションを作り続けている。主な作品に『JAM』『LOST UTOPIA』『DEVOUR DINNER』など。 Twitter:http://twitter.com/MIRAI_MIZUE facebook:http://www.facebook.com/profile.php?id=1479358152 上映日 Aプログラム 東京パークタワーホール:4月30日(土)14:00 東京パークタワーホール:5月7日(土)14:00 京都:6月8日(水)19:00、福岡:6月4日(土)13:00、名古屋:6月18日(土)17:00


MODERN:水江未来

MODERN 水江未来/2010/ビデオ/カラー/7分 サウンドデザイン:水江未来 直方体が現れる。直方体は形を変えていく。一つの形に留まることなく、少しの反復を繰り返した後、直方体はまた違う形に変わっていく。無情に過ぎていく時間の中で、直方体はただ無機質に形を変えていく。 水江未来 1981年、東京都生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科で片山雅博氏からアニメーションを学ぶ。2003年に『FANTASTICCELL』でデビュー。ノンナラティブ(非物語)による細胞アニメー ションを作り続けている。主な作品に『JAM』『LOST UTOPIA』『DEVOUR DINNER』など。 Twitter:http://twitter.com/MIRAI_MIZUE facebook:http://www.facebook.com/profile.php?id=1479358152 上映日 Aプログラム 東京パークタワーホール:4月30日(土)14:00 東京パークタワーホール:5月7日(土)14:00 京都:6月8日(水)19:00、福岡:6月4日(土)13:00、名古屋:6月18日(土)17:00


はなのはなし:古川タク

はなのはなし 古川タク/2010/ビデオ/カラー/6分 本多俊之さんのコンサート会場で聴いた曲のイメージから生まれた作品。例年花粉症に苦しむ作者が「いったい顔の真ん中にある鼻ってやつは!」と思いはじめて古今東西の鼻話を切り刻んでナンセンス譚に仕上げた。昔懐かしい総天然色漫画映画です。『上京物語』以来久々の ストーリーアニメーションです。 古川タク 1941年生 久里実験漫画工房を経て、’70年代よりフリーランスのイラストレーター、アニメーション作家として活動中。東京国際アニメフェア2010「TOKYOファンタジア」がG9+1のメンバーでグランプリ受賞。 上映日 Aプログラム 東京パークタワーホール:4月30日(土)14:00 東京パークタワーホール:5月7日(土)14:00 京都:6月8日(水)19:00、福岡:6月4日(土)13:00、名古屋:6月18日(土)17:00


many go round:中西義久

many go round 中西義久/2011/ビデオ/カラー/6分 音楽:国広和毅 大勢の人々が交差して歩いたり、走ったり、泳いだり様々は基本的な”移動”を見せています。やがてその動きが特異なものに変化していきます。ヒトのシルエットで切り抜かれたペーパークラフトのオブジェを、立体驚き盤にして動かしてみせる実験アニメーション。 中西義久 略歴:1965年東京生まれ。88年武蔵野美術短期大学卒業。コマ撮り、 アニメ、合成を使った短編作品を多数制作。企業ビデオ、音楽プロモ、 アニメ作品など映像制作や、webやFLASHなどの企画デザインを行う。『roundscape』『Lady…..Go!!』『有機都市』、『エンゼルコール』『夜、光る。』七尾旅人PV、NHK教育プチプチ・アニメ『白い本』など。 上映日 Aプログラム 東京パークタワーホール:4月30日(土)14:00 東京パークタワーホール:5月7日(土)14:00 京都:6月8日(水)19:00、福岡:6月4日(土)13:00、名古屋:6月18日(土)17:00


いぬごやのぼうけん:水本博之

いぬごやのぼうけん 水本博之/2011/ビデオ/カラー/22分 ストップモーションによる子供のための映画を作りました。 水本博之 略歴/ 1982年生まれ 東京芸術大学院美術研究科修了 作品歴/ 『深海から来る音』2006/ 『舞いあがる塩』2007/ 『蟻食の潜む街路』2010 作家HP:http://members3.jcom.home.ne.jp/monsteranimations/ 上映日 Aプログラム 東京パークタワーホール:4月30日(土)14:00 東京パークタワーホール:5月7日(土)14:00 京都:6月8日(水)19:00、福岡:6月4日(土)13:00、名古屋:6月18日(土)17:00


冬: ナサニエル・ドースキー

冬 ナサニエル・ドースキー/アメリカ/22分/16ミリ/2007 「映画には映画独自の言語があるのだ。その言語になるべく自然にしたがって、ショットとショットが共鳴しあうように私は自分の作品を編集している。最近はこの流れに沿った映画作りが、かなり上手になったと自分でも思う」。映画制作を40年以上に渡ってフィルムという素材に執着し、映画の言語を追求し続けてきたナサニエル・ドースキー。作家自身によるセレクションの4作品は短編小説集のようにお互いに絡みあう。本年のロッテルダム映画祭の大特集では、世界中のファンが集まり連日満席となった。純粋で濃密な映画体験。 上映日 Qプログラム 東京パークタワーホール:5月3日(火)16:30、東京パークタワーホール:5月7日(土)11:30 横浜:6月11日(土)19:00 、名古屋:6月15日(水)19:00


終課: ナサニエル・ドースキー

終課 ナサニエル・ドースキー/アメリカ/19分/16ミリ/2009 「映画には映画独自の言語があるのだ。その言語になるべく自然にしたがって、ショットとショットが共鳴しあうように私は自分の作品を編集している。最近はこの流れに沿った映画作りが、かなり上手になったと自分でも思う」。映画制作を40年以上に渡ってフィルムという素材に執着し、映画の言語を追求し続けてきたナサニエル・ドースキー。作家自身によるセレクションの4作品は短編小説集のようにお互いに絡みあう。本年のロッテルダム映画祭の大特集では、世界中のファンが集まり連日満席となった。純粋で濃密な映画体験。 上映日 Qプログラム 東京パークタワーホール:5月3日(火)16:30、東京パークタワーホール:5月7日(土)11:30 横浜:6月11日(土)19:00 、名古屋:6月15日(水)19:00


17歳:佐々木優

17歳 佐々木優/2010/ビデオ/カラー/22分 出演、スタッフ: You.S, Momoko.H, Tomohiro.S, Sagatto, Ojisan, LMC KOTEN and more 思い出せば、17歳の頃の寂しさはいつも自分の中で燃え上がっている。「あたしは、あたしであって、他の何にも”ゆるがない”」と思っていた17歳の頃。私は、入学した高校を3ヶ月でやめた。そして、通信制の高校に転入した。ひたむきに生きて、笑って、怒って、泣いた。いつもさびしかった。作品を通じて、17歳の頃のあたしと今の自分が変わってしまったことに気付いた。あたしはあたしであってわたしではなかった。(S.Y.) 20歳からみた17歳は遠い昔である。「17歳。みっくんが好きだった。いつも怖かった。」「感情のテンションがジェットコースターみたいだった。」作者自身が過去を自演するドラマ。高校時代の派手メイクを再現し、あの頃を語る。同性への憧れ、無為に過ごす日常の嫌悪、老いの恐怖…。熱病の様な時期をストレートに描く。 佐々木優 1990年生まれ、ゆとりド真ん中世代(台形の公式は教えられていません) 2009年、大正大学文学部表現文化学科映像文化コースに入学し、同校の石原康臣に師事。表現映像に触れてカルチャーショックを受け、作家活動を始める。 現在、大正大学在学中。 Twitter:http://twitter.com/yous1103 上映日 Hプログラム 東京パークタワーホール:5月3日(火)11:30 東京パークタワーホール:5月7日(土)16:30 京都:6月7日(火)16:30 、福岡:6月3日(金)14:00 名古屋:6月17日(金)12:00 横浜プログラム2 横浜:6月10日(金)14:10


SPONCHOI Pispochoi:pecoraped

SPONCHOI Pispochoi pecoraped/2010/ビデオ/カラー/6分 音楽:hitoshi(Senses Circuit) 人間は実は、意思をもった虫たちの集まりだった。 そこへ突如現れた大きな寄生虫SPONCHOI Pispochoi。 虫たちとSPONCHOI Pispochoiは、いかに決別するのだろうか?(P.) 「モーニーング! いい朝ね。」「今日も素敵ね。オホホホホ!」 人々の平和な朝は突如、異物によって破られた。赤いホクロを発端とする惑星規模の集団感染。コミカルなキャラクターが、歌いながら楽観的に破滅に向かう様を描くドローイング・アニメーション。異物との戦いは、全人類の『幼年期の終り』へと導かれるのだった。 pecoraped 杉殿育恵と西尾都によるクリエイティブユニット。2006年結成。2007年『迷走赤ずきん』制作。国内外の映画祭で多数上映される。迷走赤ずきん展開催(東京)。2008年『調査』制作(NHK 星新一ショートショートより)。it’s ONORE展に参加(東京)。広島市立大学大学院メディア造形分野修了。2010年SPONCHOI Pispochoi展開催(東京)。 作家HP:http://pecoraped.com/ 上映日 Aプログラム 東京パークタワーホール:4月30日(土)14:00 東京パークタワーホール:5月7日(土)14:00 京都:6月8日(水)19:00、福岡:6月4日(土)13:00、名古屋:6月18日(土)17:00 横浜プログラム1 横浜:6月10日(金)12:00


THE IKIZAMA:中嶋駿介

THE IKIZAMA 中嶋駿介/2010/ビデオ/カラー/14分 出演:中嶋駿介、オオカマキリ、ショウリョウバッタ、ハリガネムシ 撮影をしていると時に作者の意図していない事が起きたりする。この映像は自分のアパートから学校に行くというドキュメンタリーとして撮影したもので、映像に登場する昆虫は全て偶然その場に居合わせたものである。彼らの存在は私の当初の撮影意図を難なく凌駕し、その生き様を私に惜しみなく見せつけた。是非とも彼らの生き様を最後まで見届けて欲しい。(N.S.) 「えーっと、今から僕のアパートから大学までの道のりを紹介したいとおもいまーす…。」炎天下のある日。僕は起こりうる日常のドラマを実況中継するのだ。主人公は作者が拾い歩くゴミと路傍の虫たち。そして、映画の神様は僕と虫たちにも奇跡を起こしてくれた! 作者のリアクションと細かい話芸が光る「今、ここ」の物語。 中嶋駿介 1987年、富山県氷見市生まれ。2007年、長岡造形大学在学中、クリエイティブチーム「ナカジマセイサクショ」を結成。主にヒップホップアーティストのミュージックビデオなどを手掛ける。2010年、東京造形大学大学院に入学。主な作品に『彼女は死んだ』、『MEIGAZA』などがある。 上映日 Hプログラム 東京パークタワーホール:5月3日(火)11:30 東京パークタワーホール:5月7日(土)16:30 京都:6月7日(火)16:30 、福岡:6月3日(金)14:00 横浜:6月10日(金)19:00 ※横4 、名古屋:6月17日(金)12:00 横浜プログラム4 横浜:6月10日(金)19:00


TWO TEA TWO:一瀬晧コ

TWO TEA TWO 一瀬皓コ/2010/ビデオ/カラー/3分/ 脚本:一瀬皓コ 撮影:本田愛 コンポジット・編集・音:上甲トモヨシ マージは過去をイェナーニョと呼んだ。マージはカフェでイェナーニョと待ち合わせをする。離れた二人はもう一度同じになる。それは元とは違う違和感を持つ形。マージは新しい形でイェナーニョと共に生きていく決断をする。(I.H.) ニョキっと起きた女が部屋を飛び出す。枕の凹みがもどるより前に。数歩で喫茶店に着、即お茶。程なく、ニョキっと別の女がガラス越しに表れた。次の瞬間、女と相対し即お茶。鏡像か、双子か、ドッペルゲンガーか? そもそも女は目覚ましで起きたのか。奔放な描線で、二人で一人の女を現したドローイング・アニメーション! 一瀬皓コ 1985年2月山梨県生まれ。東京工芸大学芸術学部アニメーション学科に第一期生として入学。在学中は古川タクに教えを受ける。卒業後は同大学大学院を修了し、非常勤講師となる。代表作は『かなしい朝ごはん』『ウシニチ』など。現在は上甲トモヨシと共にユニットDecoVocalで活動。 人、動物、トリ、植物、地球が好きです。 作家HP:http://ichinose165.com/ 上映日 Aプログラム 東京パークタワーホール:4月30日(土)14:00 東京パークタワーホール:5月7日(土)14:00 京都:6月8日(水)19:00、福岡:6月4日(土)13:00、名古屋:6月18日(土)17:00 横浜プログラム2 横浜:6月10日(金)14:10


おもかげ:佐竹真紀

おもかげ 佐竹真紀/2010/ビデオ/カラー/6分 協力:佐竹守平、佐竹旬子、佐竹亜矢、佐竹修一 写真:浦島甲一 尊敬する写真家の祖父が亡くなって10年が経とうとしています。忘れられた視点、祖父が見てたであろう風景。残された写真には、撮られた記憶のない幼い私がいました。祖父が毎日のように撮り続けていた故郷のハルニレの木は、優しく私を待っていてくれました。(S.M.) 編集台の上の一葉の写真。その真っ直ぐに伸びた道路のモノクロ写真が現在の同じ道路のカラー映像に切り替わり、そこに掲げられた鏡に映る作者の姿が風景のコマ撮りとともに幼い作者の写真と交替する。モノクロとカラー、過去と現在、撮られたものと撮るものを交錯させながら時間と空間の幻惑的な重層を浮かび上がらせる。 佐竹真紀 1980年北海道豊頃町生まれ。2005年北海道教育大学大学院美術教育専修(デザイン)修了。札幌市在住。写真やビデオが好きな家族により、自然と記録するということに興味をもつ。写真アニメーションによる表現、“記録”と“記憶”の狭間にある世界を探究している。『インターバル』、『暮らしあと』など。 作家HP:http://www.makisatake.com facebook:http://ja-jp.facebook.com/people/Maki-Satake/1400666692 上映日 Aプログラム 東京パークタワーホール:4月30日(土)14:00 東京パークタワーホール:5月7日(土)14:00 京都:6月8日(土)19:00 、福岡:6月4日(土)13:00 名古屋:6月18日(土)17:00 横浜プログラム1 横浜:6月10日(金)12:00


ホリディ:平野遼

ホリデイ 平野遼/2011/ビデオ/カラー/15分 声の出演:伊藤しおり、林洸理、平野翔 音楽:YO=RU=RUSSELL、江本祐介 この作品を作っていたときは真夏だった。私の部屋にはクーラーが無く、酷い暑さでおかしくなりそうだった。汗は滝のように流れる。テレビからは雨の中行われた、韓流スタアの葬儀の様子が流れ、一人のファンが「この雨わかります? ヨンハの雨ですよ 私たちにありがとうって言ってるんです」とコメントしていた。飼っていたイモリは、大分前水槽から脱走したが、この夏に干からびた状態で発見した。(H.R.) まるで襖絵のような立派な松の向こうに湖が見える、風光明媚なリゾート地が舞台。けれど湖畔の舞台で演奏するのは、一片の耳に化ける歌姫、湖に大量の水を供給する小便小僧、そして人格を持ったイモリもどきと書けば、これがただの「休日」の光景でないことは一目瞭然。「お〜い」の呼びかけにこだまするのは悪夢か、記憶の断片か。 平野遼 1988年埼玉県春日部市生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科芸術コース 卒業見込。主にオリジナルアニメや、写真作品などを製作。紙芝居もやります。お化けやカンフー映画が好き。 Twitter:http://twitter.com/hira_ryo 上映日 Aプログラム 東京パークタワーホール:4月30日(土)14:00 東京パークタワーホール:5月7日(土)14:00 京都:6月8日(土)19:00 、福岡:6月4日(土)13:00 名古屋:6月18日(土)17:00 横浜プログラム2 横浜:6月10日(金)14:10


サラバンド: ナサニエル・ドースキー

サラバンド ナサニエル・ドースキー/アメリカ/15分/16ミリ/200 「映画には映画独自の言語があるのだ。その言語になるべく自然にしたがって、ショットとショットが共鳴しあうように私は自分の作品を編集している。最近はこの流れに沿った映画作りが、かなり上手になったと自分でも思う」。映画制作を40年以上に渡ってフィルムという素材に執着し、映画の言語を追求し続けてきたナサニエル・ドースキー。作家自身によるセレクションの4作品は短編小説集のようにお互いに絡みあう。本年のロッテルダム映画祭の大特集では、世界中のファンが集まり連日満席となった。純粋で濃密な映画体験。 上映日 Qプログラム 東京パークタワーホール:5月3日(火)16:30、東京パークタワーホール:5月7日(土)11:30 横浜:6月11日(土)19:00 、名古屋:6月15日(水)19:00


ラブ!ミー!テンダー!:小林由美子

ラブ!ミー!テンダー! 小林 由美子/2010/ビデオ/カラー/29分 撮影:小林由美子 出演:小林芳治、小林トク子 ジャニーズの追っかけをして少年に無償の愛を捧げる娘、田舎で朝から晩まで働く父と母。末っ子の私は家を継げないから、かわりにカメラをまわし続ける。撮り続けたテープを見返したら、いつも家族ばかり撮っていた。ハードディスクの中の映像を再生して再撮して、フィルムもデジタルも過去も今も現実も願望もいっしょくたんにしてもわかんないくらい変わらない。アイドルの追っかけをしているダメな娘は、一生娘でいたいんです。(K.Y.) 私はずっと男児アイドル(ジャニーズJr)の追っかけの一員である。そこは嫉妬の渦巻く厳格な階層社会だ。「婿取り」と称してウエディングドレスで男子学生も追っかける事もある。どんな時も、ビデオカメラが回っている。長年撮り貯めた膨大な「私」。そんな私のいるべき場所を求め、それらを暴力的にリミックスしてみた! 小林 由美子 栃木県真岡市出身。多摩美術大学映像演劇学科卒業。半径60cmの極私的な映像を撮り続ける。大手レコード会社にてアイドルのMVやライブ映像のプロデュースを経て、女は27歳で迷うを見事に体現し、現在は日本人女子目線で批評を書き殴ったり「NAMAE」と言うミニコミを制作しつつ、映像作家・文筆業などしています。 Twitter:http://twitter.com/yumeco6 blog:http://yumeco6.blogspot.com/ 上映日 Hプログラム 東京パークタワーホール:5月3日(火)11:30 東京パークタワーホール:5月7日(土)16:30 京都:6月7日(火)16:30 、福岡:6月3日(金)14:00 名古屋:6月17日(金)12:00 横浜プログラム1 横浜:6月10日(金)12:00


私の痕跡:永岡大輔

私の痕跡 永岡大輔/2010/ビデオ/カラー/4分 作曲:渡辺 裕紀子 音楽タイトル:rutick-tack-tick ヴァイオリン:伊藤真奈子 ピアノ:保科有希 協力:SUKJU Na ドローイングの時間の相転移としての映像表現を目指しています。連続する描いては消すと言う行為の膨大な記録は、最終的に時間の速度を変化させる事で、物語へと勧賞者を導きます。しかし、常に映像に現れる作者の身体は、行為の記録であると言うメタ構造を見せつけ、勧賞者を揺さぶりつつ展開します。今回の作品では、オフィスの休憩室で繰り広げられる、人間の振る舞いやそこに産まれるものについて描いています。(N.D.) 白い画用紙に鉛筆で次々に人物や小道具が描写される。作者の片手も映り込み、コマ撮りで高速に画ができあがる。アクションが起こる度、実直に描いては消し、描いては消し…。 全ての痕跡を残す事で動きが持続して見えるコミカルな映像。身体表現であり、完成する事のない絵画であり、アニメを考察するアニメーションである。 永岡大輔 現代美術作家。1973年、山形生まれ。東京在住。ウィンブルドンスクールオブアート修士修了。映像、平面作品を中心に、個人やコミュニティーといった移ろい行く境界線上にあらわれる世界を表現している。国内外の展覧会において作品を発表。近年ではバルセロナ・アート・コンテンポラリーフェスティバル2010、『JAPAN VIDEO WINDOW』Galerija DUPLEX/10m2(サラエヴォ)等に参加。 facebook:http://www.facebook.com/profile.php?id=1208832362 上映日 Aプログラム 東京パークタワーホール:4月30日(土)14:00 東京パークタワーホール:5月7日(土)14:00 京都:6月8日(土)19:00 、福岡:6月4日(土)13:00 名古屋:6月18日(土)17:00 横浜プログラム1 横浜:6月10日(金)12:00