ニューフィルム・ジャパン

五島一浩の3Dビデオ・インスタレーション『東京浮絵百景』が、東京会場の大反響を受け、急遽名古屋で展示されることが決定しました! イメージフォーラム・フェスティバル2011名古屋は6月15日(水)〜19日(日)、愛知芸術文化センターで開催します。


つなぎ目:奥山順市

つなぎ目 奥山順市/2011//ビデオ/カラー/10分 昔は、8ミリも16ミリも、接合部はフィルムを削って、フィルムセメントでつないでいた。皆そうやって編集していた。つなぎ目は、スクリーンにはみ出さないほうが良いのだが、画面を若干削ってつなぐので、 チラッと見えてしまう事も多かった。この作品で僕は、そのつなぎ目をじっくり見ることにしたのだ。 奥山順市 1947年、東京生まれ。十代の頃から映画を撮りはじめ、マテリアルとしてのフィルム、現像プロセスの魅力、フィルムカメラやフィルム映写機の構造などをテーマに作品制作を続けている。 主な作品:1964年『MU』、1967年『BANG VOYAGE』、1975年『LE CINEMA/映画』、1980年『我が映画旋律』、1994年『浸透画』、2009年『エマルジョン・ペインター』他。 作家HP:http://www.ne.jp/asahi/okuyama/junichi/ 上映日 Eプログラム 東京パークタワーホール:5月1日(日)16:30 東京パークタワーホール:5月6日(金)14:00 京都:6月6日(月)16:30 、福岡:6月1日(水)18:40 、名古屋:6月17日(金)14:30


水竹物語:万城目純

水竹物語 万城目純/2011/ビデオ/カラー/20分  出演:高橋恭子(サード・ポジション) 撮影協力:ゆうど、今井芽 絵画:今井俊堯 撮影協力・スチール撮影:仲本拡史  タイトル編集:長谷川健治朗 かつて彼女は待っていた。ひと節、ふた節年月を、閉ざされた冬日に蝋燭灯し。竹林迷い訪れるものを。秋の夕べに稲穂を揺らし、夏の光を共に遊び。やがて、それは出て行くだろう、春の日差しと水の音残し。彼女はそれを知っている。竹の水が湧き出るところ。羽休みする空の切れ目を。みつめながら。彼女は節を、ひとつはじく。 万城目純 “身体と社会”をテーマに、アートワーク、シアターワークで多種多様な表現を探求する。現在も映像作家・美術家・映像作家・演出家・身体表現家と多面的な顔を持ち、独自な映像/身体理論に基づく作品を制作・発表する。映像作品はイメージフォーラム・フェスティバル1997一般公募部門大賞受賞。ロッテルダム国際フィルムフェスティバル、ICA シネマテイク、MHKA 美術館(アントワープ)、バンクーバー国際 映画祭 、プロジェクト・UKIYO(ロンドン)に参加。 上映日 Eプログラム 東京パークタワーホール:5月1日(日)16:30 東京パークタワーホール:5月6日(金)14:00 京都:6月6日(月)16:30 、福岡:6月1日(水)18:40 、名古屋:6月17日(金)14:30


3 つの部屋:石田尚志

3つの部屋 石田尚志/2010/ビデオ/カラー/41分 撮影:田村元幸 美術:山本圭太、赤土翔一 編集:鈴木余位、山本圭太、田村元幸、石田尚志 協力:高松市美術館、タカ・イシイギャラリー 『無音の部屋または暗くなる部屋』、『音楽のある部屋』、『窓』の3つの独立した映像からなる作品。1つの部屋で描かれた3つの絵の生成過程をそれぞれ違う方法で撮影・編集している。環境の違いから、線を引いていく身体の軌跡はそれぞれ違うが、窓とキャンバスの位置は変わらない。なお本作品は、離れた位置におかれた3つのモニターによってループされるインスタレーション作品であり、2010年に高松市美術館で発表された。 石田尚志 1972年東京生まれ。画家/映像作家。主な作品に『部屋/形態』(99)、『フーガの技法』(01)、『海の映画』(07)、『海坂の絵巻』(07)など。「アーティスト・ファイル2010」(国立新美術館)、「躍動するイメージ。石田尚志とアブストラクトアニメーション」(東京都写真美術館)、そのほか多くの国際映画祭で発表を続ける。多摩美術大学准教授。 作家HP:http://www.takashiishida.com/ 上映日 Iプログラム 東京パークタワーホール:5月2日(月)14:00 東京パークタワーホール:5月4日(水)11:30 京都:6月9日(木)14:00 、福岡:6月3日(金)16:20 、名古屋:6月16日(木)12:00


Kyoto, ダンス:金東薫

KYOTO,ダンス 金東薫/2011/ビデオ/カラー/20分 出演:矢澤まどか、周イエン、全太煥、桜井類、ソマイエ・サブーリ ある美術館で開かれている「太陽の間:The Chamber of the Sun」展。その展覧会に携わっている3人の美術館職員の一日を描いた作品。彼らが今、この美術館で観て、聞いていることは、「太陽の間:The Chamber of the Sun」の光と音であるのかな、それとも… 金東薫 1977年、韓国全州生まれ。漢陽大学演劇映画科。卒業後、京都造形芸術大学で研究の傍ら映像作品を製作中。イメージフォーラム・フェスティバル(2008、2009、2010)、ロッテルダム国際映画祭、ベルリン国際映画祭、香港国際映画祭などで作品を上映。 主な作品:「OSTALINDA」(2003)「チケット売り場の桜井さん」(2009)「yoko」(2010) 上映日 Iプログラム 東京パークタワーホール:5月2日(月)14:00 東京パークタワーホール:5月4日(水)11:30 京都:6月9日(木)14:00 、福岡:6月3日(金)16:20 、名古屋:6月16日(木)12:00


幽廊:外山光男

幽廊 外山光男/2010/ビデオ/カラー/11分 幽霊たちは毎晩一緒に遊んでいます。しかし全てはとても退屈です。このことを私は「長い廊下」と呼んでいます。桜が満開になる日を1つの楽しみにします。そしてせっかく桜は満開になったのに、私はそれでもやっぱり退屈なのです。 外山光男 1982年、福岡県生まれ。2004年、東放学園映画専門学校 デジタル映画科卒業。卒業後、フリーの映像作家として活動。2005年、NHK「デジタル・スタジアム」にて映像部門グランプリ。以後、ミュージックビデオや、番組オープニングアニメーションなどをいくつか手掛けています。主な作品に『ぼくらの風』『trot』『my copernicus』『ジョン』 作家HP:http://mitsuo-toyama.com/ 上映日 Iプログラム 東京パークタワーホール:5月2日(月)14:00 東京パークタワーホール:5月4日(水)11:30 京都:6月9日(木)14:00 、福岡:6月3日(金)16:20 、名古屋:6月16日(木)12:00


生態系-17-Castor:小池照男

生態系-17-Castor 小池照男/2010年/ビデオ/カラ−/16分 Castorは、ふたご座に位置する六重連星、映像重力の入れ子構造、その第一弾として制作。 小池照男 1951年、愛知県生まれ。迷いに明け暮れた20代、31歳映像制作をライフワ−クとして見出す。1981年開始「生態系」シリ−ズ 〜現在にいたる。 上映日 Iプログラム 東京パークタワーホール:5月2日(月)14:00 東京パークタワーホール:5月4日(水)11:30 京都:6月9日(木)14:00 、福岡:6月3日(金)16:20 、名古屋:6月16日(木)12:00


ダママ:大木裕之

ダママ 大木裕之/2011/ビデオ/カラー/30分 「デジシリーズ」第12作の今作品は、2010年8月、9月、10月に10日間の撮影を厳密に3回行うなかで、香川県丸亀市本島ギャラリーARTE、西麻布SuperDeluxe「COLLOL」公演、武蔵小金井アートランドでの8日間のアートイベント「たまたま8、10」、などの磁場、人間が1章3分×10章=30分の時間構造に(再)結晶されることによる。 大木裕之 1964年東京生まれ。高知在住。東京大学工学部建築学科卒。イメージフォーラム付属映像研究所卒。高知県立美術館製作『HEAVENー6ーBOX』ベルリン国際映画祭ネットパック賞受賞。北海道・松前町を中心にした「松前君シリーズ」、香川県を中心にした「デジシリーズ」、高知よさこい祭りを中心にした「M・Iプロジェクト」等、10年20年という時間をかけてアクションを積み重ねてゆく〈時間ーパフォーマンス〉をつづけている。 上映日 Hプログラム 東京パークタワーホール:5月3日(火)11:30 東京パークタワーホール:5月7日(土)16:30 京都:6月7日(火)16:30 、福岡:6月3日(金)14:00 、名古屋:6月17日(金)12:00


“記憶のマチエール#3”<デ・サイン22 > :ビジュアル・ブレインズ(風間正+ 大津はつね)/

“記憶のマチエール#3”< Dé-Sign22> ビジュアル・ブレインズ(風間 正+大津はつね)/2011/ビデオ/カラー/17分 カメラ:大津はつね、大津伴絵、田中綾子 出演:信太正好、林口春次、黒田オサム 音楽:クリストフ・シャルル 協力:平山誠 平成元年から毎年制作を続けているデ・サイン(脱記号)シリーズの22作目。今回は、林口春次氏(精神カウンセラー)、信太正好氏(元・陸軍大尉)、黒田オサム氏(パフォーマー)、という立場の全く異なる男性3名の方に、それぞれの戦争体験を語って頂いた。彼らの封印された戦時下の鮮烈な記憶が、今蘇る。3人の<記憶のマチエール>の差異から、我々は何を見るのだろうか。 ビジュアル・ブレインズ(風間 正+大津はつね) 1981年、TV制作会社テレフォース在籍中、Visual Brainsを結成、映像作家として活動を開始する。マルチメディアを駆使した作品を発表する一方、ディレクターとして様々なジャンルの映像制作業務を数多く手掛ける。現在は、明星大 (風間)、東京工芸大 (大津)や武蔵美大などで教鞭をとる。近著に『現代映像芸術論(出版文化研究会2007) 』(風間)がある。日本映像学会理事。 作家HP:http://www.visualbrains.com/ facebook:http://www.facebook.com/profile.php?ref=name&id=100000578259251 上映日 Gプログラム 東京パークタワーホール:5月2日(月)11:30 東京パークタワーホール:5月5日(木)16:30 京都:6月7日(火)14:00 、福岡:6月2日(木)18:40 、名古屋:6月15日(水)14:30


invain:田中廣太郎

invain 田中廣太郎/2011/ビデオ/カラー/15分 “いない”という不在の物語。 “ない”という消失の物語。 “いた”という存在の物語。 “ある”ことから生じる物語。 田中廣太郎 1979年東京生まれ。作品は国内外のフェスティバル、イベントで多数上映、紹介されている。『Kaizer』がイメージフォーラム・フェスティバル2007で奨励賞受賞。他に『Mornin’』、『Varfix』など。 作家HP:http://kotarotanaka.net facebook:http://www.facebook.com/ktnet 上映日 Fプログラム 東京パークタワーホール:5月2日(月)16:30 東京パークタワーホール:5月5日(木)19:00 京都:6月8日(水)14:00 、福岡:6月2日(木)16:20 、名古屋:6月16日(木)14:30


聴雨―笑う悲しみ―:萩原朔美

聴雨―笑う悲しみー 萩原朔美/2011年/ビデオ/カラー/15分 出演:中村京蔵、麦谷八絵、坂口真理子、澤田武史、林みなみ、松山立、石原康臣 撮影:鈴木余位、山本圭太 編集:木村和代 レンブラントの自画像に、「笑う自画像」と呼ばれる有名な作品がある。ローマの画家ゼウクシスに扮したものだ。笑い死にしたというゼウクシスを演じたレンブラントの晩年。絵を見ながら思ったことを映像にした。 萩原朔美 1946年生まれ。映像作家、演出家、エッセイスト。60年代後半より、演劇、実験映画、ビデオアート、執筆活動等の分野で創作を開始。多摩美術大学教授。主な作品:『TIME』(71)『KIRI』(72)『2月20日』(88)『クローズド・グラス』(91)『映像書簡1〜10』(かわなかのぶひろと共作79—05) 作家HP:http://members3.jcom.home.ne.jp/sakumi2009/sakumi_hagiwara_web_site/TOP.html 上映日 Eプログラム 東京パークタワーホール:5月1日(日)16:30 東京パークタワーホール:5月6日(金)14:00 京都:6月6日(月)16:30 、福岡:6月1日(水)18:40 、名古屋:6月17日(金)14:30


東京浮絵百景:五島一浩

東京浮絵百景 五島一浩/2010/3Dビデオ/カラー/14分 ピアノ:川北祥子 サポート:五島由実 3D映像作品。1台のスチルカメラで、左から右へ動きながらコマ撮り撮影、これを複製し左右の目に同じ映像を用意します。左目用の映像を右目用より遅らせることで視差を作り出し、立体映像を生成します。距離と時間によって産み出される視差は、過去と未来にまたがる視覚を作り出します。日常の時間からほんの少し遊離した、“麗しの都”東京の姿をお楽しみ下さい。 五島一浩 映像作家。フリーの映像制作者として、ビデオ、マルチメディアコンテンツなどの制作に携わる。モノクロームCG作品「FADE into WHITE #2」(’00)でイメージフォーラムフェスティバル2001大賞受賞。「z reactor」(’04)「Different Cities」(’06)他、映像作品多数。 作家HP:http://www.goshiman.com/ 上映日 Dプログラム 東京パークタワーホール:5月4日(水)16:30 東京パークタワーホール:5月6日(金)11:30 京都:6月9日(木)16:30 、福岡:6月1日(水)16:20 、名古屋:6月15日(水)12:00


総ては本:萩原朔美

総ては本 萩原朔美/2011年/ビデオ/カラー/15分 撮影・編集:石原康臣 眼に見えるものは、読まれることを待っている本なのかもしれない。そんなことを考えた。中谷宇吉郎博士が雪のことを「空からの手紙」と言った。手紙ならば読んでみたいものだと思う。博士は雪を解明した。送り手はどう読んだらいいのだろう。 萩原朔美 1946年生まれ。映像作家、演出家、エッセイスト。60年代後半より、演劇、実験映画、ビデオアート、執筆活動等の分野で創作を開始。多摩美術大学教授。主な作品:『TIME』(71)『KIRI』(72)『2月20日』(88)『クローズド・グラス』(91)『映像書簡1〜11』(かわなかのぶひろと共作79—10) 作家HP:http://members3.jcom.home.ne.jp/sakumi2009/sakumi_hagiwara_web_site/TOP.html 上映日 Dプログラム 東京パークタワーホール:5月4日(水)16:30 東京パークタワーホール:5月6日(金)11:30 京都:6月9日(木)16:30 、福岡:6月1日(水)16:20 、名古屋:6月15日(水)12:00


離散の歌:黒川芳朱

離散の歌 黒川芳朱/2011/ビデオ/カラー/37分 協力:佐々木柾、大南匠 僕らはみな離散者だ。言葉の起源から、絵画の起源から、音楽の起源から、イメージの起源から離散した。だから僕たちの意識は、初源の極、人工の極へと分裂する。分裂した意識は重なり合う。未来に太古を見、太古に未来を見ようとする。これはそんな離散者の、旋律も歌詞もない歌だ。 黒川芳朱 1954年、千葉県生まれ。1981年フィルム作品『セルロイドの砂漠』、ビデオ作品『眼のガリバー旅行記』で映像作家としてデビュー。以来一貫してメディアと知覚と存在を重ねるスタンスで作家活動を展開。打楽器奏者佐々木柾、ピアニスト大南匠と映像と音楽の即興パフォーマンスグループORIGINNAL SOUND TRACKを結成、活動を続ける。 上映日 Dプログラム 東京パークタワーホール:5月4日(水)16:30 東京パークタワーホール:5月6日(金)11:30 京都:6月9日(木)16:30 、福岡:6月1日(水)16:20 、名古屋:6月15日(水)12:00


garden:島田量平

garden 島田量平/ 2010 / ビデオ / カラー / 9分 音楽: SJQ エクスペリメンタル・ジャズバンド “SJQ (Samurai Jazz Quintet) “とのコラボレーション作品。草、木、花、ゆっくりと変化するイメージは心象風景と重なり意識の中に溶け込んでいく。そして、奏でられる音楽は私たちを混沌へと導く。そこから見えてくる景色の映画。 島田量平 1977年東京生まれ 宝塚造形芸術大学・イメージフォーラム映像研究所卒。2000年より映像制作をはじめる。コラージュしたフィルムを蝋燭の光を使いビデオ変換する独特の手法を使用し、映画を制作している。ロカルノ国際映画祭、ロッテルダム国際映画祭等で上映。イメージフォーラムフェスティバル2010優秀賞受賞。 作家HP:http://www.maroon.dti.ne.jp/shimatrop/ Twitter:http://twitter.com/shimatrop 上映日 Dプログラム 東京パークタワーホール:5月4日(水)16:30 東京パークタワーホール:5月6日(金)11:30 京都:6月9日(木)16:30 、福岡:6月1日(水)16:20 、名古屋:6月15日(水)12:00


DREAMS:田名網敬一+ 相原信洋

DREAMS 田名網敬一・相原信洋/2011年/ビデオ/カラー/6分 夢の記述を長年つづけていると、年齢によって夢の内容が微妙に変化しているのに気付く。若い頃の夢は奇想天外、想像を絶する夢世界が頻繁に現れるが、年をとるにしたがって内容も穏やかになり、刺激的映像が少なくなる。記憶を編集したものが夢になって現れるという説があるが、記憶力の衰えが夢に影響しているのかもしれない。長期にわたって蓄積された膨大な量の夢世界を素材に、縦横に編集しコラージュした映画が「DREAMS」である。 田名網敬一:87年「田名網敬一展」アヌシー・シャトウ美術館(フランス)、92年「田名網敬一の世界展」池田20世紀美術館など個展開催。京都造形芸術大学教授。 主な作品:『優しい金曜日』(75)『幼視景(序説)』(78)『夢10夜』(04)『CHIRICO』(06)など多数。 相原信洋: 1965年よりアニメーション自主制作開始、以後日本全国で上映。ヨーロッパ各国、中国、カナダ、インドにて個展多数。第5回広島国際アニメーション・フェスティバル審査員、現在京都造形芸術大学教授。 上映日 Dプログラム 東京パークタワーホール:5月4日(水)16:30 東京パークタワーホール:5月6日(金)11:30 京都:6月9日(木)16:30 、福岡:6月1日(水)16:20 、名古屋:6月15日(水)12:00


誰かがいる 誰かがいる 誰かがいる:ほしのあきら+ 横溝千夏+ 鈴木宏忠

誰かがいる 誰かがいる 誰かがいる ほしのあきら+横溝千夏+鈴木宏忠/2011/8mm/カラー/25分 曼荼羅のように、映像・音響作家の死生観の連なりです。小さな無意味無常が大きな集合体になったときそれはひとつの生命体のような動きを持って現れる。生まれて、死ぬ、無限の時間と共に。 ほしのあきら 1948年生まれ。多摩美術大学教授。上映集団ハイロメンバー。和太鼓作曲・奏者。今や消えつつある8mmカメラで映像制作、同じくデジタル化する現代にカセットテープを愛用する横溝とユニットを結成して活動中。 横溝千夏 1980年東京生まれ。多摩美術大学卒。紅茶とハーブの会社に勤める会社員、傍ら映像に関わる音響制作模索中。 Twitter:http://twitter.com/giovanni6700 facebook:http://www.facebook.com/profile.php?id=100001311567094 鈴木宏忠 アート・ディレクター/グラフィック・デザイナー。1969年。東京都北区のおふろ屋(現在は駐車場)に長男として、生れる。東京映像芸術学院卒業。 上映日 Cプログラム 東京パークタワーホール:5月1日(日)14:00 東京パークタワーホール:5月6日(金)16:30 京都:6月6日(月)14:00 、福岡:6月2日(木)14:00 、名古屋:6月17日(金)17:00


FANTÔME:太田 曜

FANTÔME 太田曜/2011/16ミリ/カラー/8分 2009年横浜で行れた個展で美術家原口典之が制作した『ファントム』は、今は白州の栗林の中の格納庫に納められている。格納庫が作られていた2010年の夏、『ファントム』は畑に置かれていた。八ヶ岳、南アルプスの山、そして空と流れる雲、『ファントム』の銀色の金属の表面を焦がす太陽、コマ撮りで撮影されたフィルムに残っているものは幻なのだろうか。目の前に、カメラの前にあった筈の『ファントム』を含む情景も、時間経過も、幻だったのだろうか。 太田曜 1953年東京生まれ、パリ第8大学映画科でギィ・フィマン、クローディーヌ・エジックマンから実験映画を、シュテーデル美術大学(フランクフルト)でペーター・クーベルカから実験映画と料理を学ぶ。1997年からは日本と主にフランスとの間で実験映画を通しての交流活動も行う。 作家HP:http://www.tokyo100.com/ota/ 上映日 Cプログラム 東東京パークタワーホール:5月1日(日)14:00 東京パークタワーホール:5月6日(金)16:30 京都:6月6日(月)14:00 、福岡:6月2日(木)14:00 、名古屋:6月17日(金)17:00


風の精:辻直之

風の精 辻直之/2009/16mm/白黒/6分 音響・音楽・作曲・演奏:高梨麻紀子 空の高いところを吹く風、「風の精」は山あいの小さな丘で遊ぶ赤ん坊を見つけて、舞い降りた。彼は赤ん坊を抱いて天高く飛び上がり、空の世界の小さな冒険をはじめる… 木炭画アニメ、ベースギターサウンド。紙に木炭で描いて1/8秒分撮影、前の画を少し消してまた描いて撮影、を繰り返して制作。作りながらストーリーを考え、音は画にあわせて弾いてもらった。鴻池朋子さんのアニメ作品「mimio-The last day of winter」(1998)のような作品を目指した。 辻直之 1972年静岡県静岡市生まれ。東京造形大学彫刻コース卒業。同大学で木船徳光氏からアニメーションを習い、かわなかのぶひろ氏らから実験映画の洗礼を受ける。主な作品 『夜の掟』、『闇を見つめる羽根』、『3つの雲』、『影の子供』、『エンゼル』。定期上映会『かわなかのぶひろ 映像の地下水脈』のチラシを担当。アーツカレッジヨコハマ講師。 上映日 Cプログラム 東東京パークタワーホール:5月1日(日)14:00 東京パークタワーホール:5月6日(金)16:30 京都:6月6日(月)14:00 、福岡:6月2日(木)14:00 、名古屋:6月17日(金)17:00


Grass/Sleep:五島一浩

Grass / Sleep 五島一浩/2010/ビデオ/カラー/10分 ピアノ:川北祥子 音楽プロデュース:ストラヴィンスキーアンサンブル サポート:五島由実 林でかくれんぼをしていて、茂みの中で息をひそめている記憶。時間感覚は次第にゆっくりになり、植物の時間と同化してゆきます。それは、眠りかも知れないし、臨死かも知れません。異界を覗く、子供だけが持っている特別な感覚。でも、私たちが大人になっても、異界は確かに足下に存在しているのです。 近似した静止画をオーバーラップすることによって得られる、不思議な酩酊感を楽しんでいただければ幸いです。 五島一浩 映像作家。フリーの映像制作者として、ビデオ、マルチメディアコンテンツなどの制作に携わる。モノクロームCG作品「FADE into WHITE #2」(’00)でイメージフォーラムフェスティバル2001大賞受賞。「z reactor」(’04)「Different Cities」(’06)他、映像作品多数。 作家HP:http://www.goshiman.com/ 上映日 Bプログラム 東京パークタワーホール:5月1日(日)11:30 東京パークタワーホール:5月6日(金)19:00 京都:6月8日(水)16:30 、福岡:6月1日(水)14:00 、名古屋:6月15日(水)17:00


INKBLOT #2:松山由維子

INKBLOT#2 松山由維子/2010/ビデオ/カラー/10分 サウンドデザイン:森永泰弘 これは私の自画像であり、あなたの肖像でもある。ロールシャッハテストのようなイメージの変容は、いくつもの言語的な欲望を生み出し、いくつもの表情、幾人もの他者を見出すだろう。しかしこれはマクロの世界で墨汁と塩が生み出す微細な運動に過ぎない。この8ミリフィルムの多重撮影の繰り返しによって得られた偶然の集積は、小さな粒子の観察 であると同時に意味の生まれる場の観察でもある。 松山由維子 1972年、愛媛県生まれ。津田塾大学国際関係学科にて社会心理学を専攻し、映像をイージフォーラム付属映像研究所で学ぶ。 映像作品、インスタレーション作品を各国の映画祭、美術館等で発表。第10回釜山国際映画祭企画の第1回AFA (Asia Film Academy) に日本代表として選抜され参加(2005)。昨年は『Mediations Biennale』(2010、ポーランド)に参加。 作家HP:http://yuikomatsuyama.tanmono.com/index.html 上映日 Bプログラム 東京パークタワーホール:5月1日(日)11:30 東京パークタワーホール:5月6日(金)19:00 京都:6月8日(水)16:30 、福岡:6月1日(水)14:00 、名古屋:6月15日(水)17:00


telescope:水野勝規

telescope 水野勝規/2010/ビデオ/カラー/15分 カメラを通して見る風景は、時に別の惑星の風景を見ているような錯覚を起こす。何百メートルなのか、何億光年なのか。もしかしたら、同じような風景がこの宇宙のどこかにあるのかもしれない。そんな近くて遠い風景。 水野勝規 1982年三重県生まれ。2005年名古屋造形芸術大学卒業。2008年京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。2004年イメージフォーラム・フェスティバル一般公募部門にて『monotone』が審査員特別賞を受賞。 2005 年 『tone』、2008 年 『silent city』、2010年『graphite』をIFFにて上映。2011年 5月、アーティストランによる企画上映会『MOVING』を京都シネマにて開催予定。 作家HP:http://art.ninpou.jp/ 上映日 Bプログラム 東京パークタワーホール:5月1日(日)11:30 東京パークタワーホール:5月6日(金)19:00 京都:6月8日(水)16:30 、福岡:6月1日(水)14:00 、名古屋:6月15日(水)17:00


TATAMP:水江未来

TATAMP 水江未来/2011/ビデオ/カラー/4分 共同監督:須田伸一、音楽:twoth、カラー:銀木沙織 生物は一つの音を持っている。違う種類の生物が現れると、伴って違う種類の音も現れる。やがて生物の種類が増えれば、音は雑音にもなるし、音楽にもなる。 水江未来 1981年、東京都生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科で片山雅博氏からアニメーションを学ぶ。2003年に『FANTASTICCELL』でデビュー。ノンナラティブ(非物語)による細胞アニメーションを作り続けている。主な作品に『JAM』『LOST UTOPIA』『DEVOUR DINNER』など。 Twitter:http://twitter.com/MIRAI_MIZUE facebook:http://www.facebook.com/profile.php?id=1479358152 上映日 Aプログラム 東京パークタワーホール:4月30日(土)14:00 東京パークタワーホール:5月7日(土)14:00 京都:6月8日(水)19:00、福岡:6月4日(土)13:00、名古屋:6月18日(土)17:00


MODERN:水江未来

MODERN 水江未来/2010/ビデオ/カラー/7分 サウンドデザイン:水江未来 直方体が現れる。直方体は形を変えていく。一つの形に留まることなく、少しの反復を繰り返した後、直方体はまた違う形に変わっていく。無情に過ぎていく時間の中で、直方体はただ無機質に形を変えていく。 水江未来 1981年、東京都生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科で片山雅博氏からアニメーションを学ぶ。2003年に『FANTASTICCELL』でデビュー。ノンナラティブ(非物語)による細胞アニメー ションを作り続けている。主な作品に『JAM』『LOST UTOPIA』『DEVOUR DINNER』など。 Twitter:http://twitter.com/MIRAI_MIZUE facebook:http://www.facebook.com/profile.php?id=1479358152 上映日 Aプログラム 東京パークタワーホール:4月30日(土)14:00 東京パークタワーホール:5月7日(土)14:00 京都:6月8日(水)19:00、福岡:6月4日(土)13:00、名古屋:6月18日(土)17:00


はなのはなし:古川タク

はなのはなし 古川タク/2010/ビデオ/カラー/6分 本多俊之さんのコンサート会場で聴いた曲のイメージから生まれた作品。例年花粉症に苦しむ作者が「いったい顔の真ん中にある鼻ってやつは!」と思いはじめて古今東西の鼻話を切り刻んでナンセンス譚に仕上げた。昔懐かしい総天然色漫画映画です。『上京物語』以来久々の ストーリーアニメーションです。 古川タク 1941年生 久里実験漫画工房を経て、’70年代よりフリーランスのイラストレーター、アニメーション作家として活動中。東京国際アニメフェア2010「TOKYOファンタジア」がG9+1のメンバーでグランプリ受賞。 上映日 Aプログラム 東京パークタワーホール:4月30日(土)14:00 東京パークタワーホール:5月7日(土)14:00 京都:6月8日(水)19:00、福岡:6月4日(土)13:00、名古屋:6月18日(土)17:00


many go round:中西義久

many go round 中西義久/2011/ビデオ/カラー/6分 音楽:国広和毅 大勢の人々が交差して歩いたり、走ったり、泳いだり様々は基本的な”移動”を見せています。やがてその動きが特異なものに変化していきます。ヒトのシルエットで切り抜かれたペーパークラフトのオブジェを、立体驚き盤にして動かしてみせる実験アニメーション。 中西義久 略歴:1965年東京生まれ。88年武蔵野美術短期大学卒業。コマ撮り、 アニメ、合成を使った短編作品を多数制作。企業ビデオ、音楽プロモ、 アニメ作品など映像制作や、webやFLASHなどの企画デザインを行う。『roundscape』『Lady…..Go!!』『有機都市』、『エンゼルコール』『夜、光る。』七尾旅人PV、NHK教育プチプチ・アニメ『白い本』など。 上映日 Aプログラム 東京パークタワーホール:4月30日(土)14:00 東京パークタワーホール:5月7日(土)14:00 京都:6月8日(水)19:00、福岡:6月4日(土)13:00、名古屋:6月18日(土)17:00


いぬごやのぼうけん:水本博之

いぬごやのぼうけん 水本博之/2011/ビデオ/カラー/22分 ストップモーションによる子供のための映画を作りました。 水本博之 略歴/ 1982年生まれ 東京芸術大学院美術研究科修了 作品歴/ 『深海から来る音』2006/ 『舞いあがる塩』2007/ 『蟻食の潜む街路』2010 作家HP:http://members3.jcom.home.ne.jp/monsteranimations/ 上映日 Aプログラム 東京パークタワーホール:4月30日(土)14:00 東京パークタワーホール:5月7日(土)14:00 京都:6月8日(水)19:00、福岡:6月4日(土)13:00、名古屋:6月18日(土)17:00


東京浮絵百景:五島一浩

東京浮絵百景 五島一浩/2010/3Dビデオ/カラー/14分 ピアノ:川北祥子 サポート:五島由実 3D映像作品。1台のスチルカメラで、左から右へ動きながらコマ撮り撮影、これを複製し左右の目に同じ映像を用意します。左目用の映像を右目用より遅らせることで視差を作り出し、立体映像を生成します。距離と時間によって産み出される視差は、過去と未来にまたがる視覚を作り出します。日常の時間からほんの少し遊離した、“麗しの都”東京の姿をお楽しみ下さい。   五島一浩 映像作家。フリーの映像制作者として、ビデオ、マルチメディアコンテンツなどの制作に携わる。モノクロームCG作品「FADE into WHITE #2」(’00)でイメージフォーラムフェスティバル2001大賞受賞。「z reactor」(’04)「Different Cities」(’06)他、映像作品多数。 作家HP:http://www.ne.jp/asahi/r/ito/index.html   展示作品 インスタレーション 東京(パークタワーホール):4月29日(金)〜5月8日(日) 名古屋:6月15日(水)〜6月19日(日)


コーネリアスのための映写機:伊藤隆介

コーネリアスのための映写機 伊藤隆介/2011/映像インスタレーション 「映画」という19世紀のテクノロジーの再現に四苦八苦することで、映画史を追体験する作品。今回は、人類文明が滅び、地上の覇者となった猿たちが、前文明の残した膨大な量の廃材−映画フィルムを再生するために「復元」するだろう映写機を制作。コーヒー挽き器のクランク、クッキー缶のシャッターが、かつての人類の、カタストロフィへの夢を投影する。ロディ・マクドウォールと、日本語版の声優・山田康夫、テレビ版を演じた植木等へのオマージュでもある。 伊藤隆介 1963年札幌生まれ。「映像の物質性」をテーマに映画、ビデオ・インスタレーションなどを制作。主な映画作品に「版/Plate」シリーズ、インスタレーションに「Realistic Virtuality」シリーズ。本年の発表は「ifvaフェスティバル」(香港アートセンター)「第49回アナーバー映画祭」(米国)「ウルトラマンアート!時代と創造」(全国巡回中)など。北海道教育大学准教授。 作家HP:http://www.ne.jp/asahi/r/ito/index.html 展示作品 インスタレーション 東京(パークタワーホール):4月29日(金)〜5月8日(日) 福岡:6月1日(水)〜5日(日)、名古屋:6月15日(水)〜19(日)